【NFTを買うならココ】国内で利用できるNFTマーケットプレイス

NFTの取引を行える場所、NFTマーケットプレイスは世界中でその規模を拡大し続けています。

2021年3月にサービスを開始したNFTマーケットプレイス『Coincheck NFT(β版)』を皮切りに、日本国内でもNFTマーケットプレイスが増えてきました。

日本を代表する数々の企業や著名人が次々と参入しており、今後はその存在がより身近なものになっていくと予想されるNFT。

近年中には今のネット通販のような手軽な感覚でNFTを取引できるようになるかもしれません。

今回はそんなNFTを国内で売買することのできるNFTマーケットプレイスについてご紹介していきます。

NFTについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

目次

国内のマーケットプレイス

まずは、日本で主要なNFTマーケットプレイスを紹介していきます。

Coincheck NFT(β版)

コインチェック
取扱いコンテンツゲームアセット※、NFTトレカ
利用できる通貨イーサリアム、ビットコイン、その他(計13通貨
手数料販売手数料:10%
入庫手数料:無料(GAS代※は自己負担)
出品手数料:無料
出庫手数料:0.01~0.16ETH
対応ウォレットMetaMask
ネットワーク(ブロックチェーン)イーサリアム
  • ゲームアセット…ゲーム内で利用できるアイテムや仮想土地などの総称。
  • GAS代…ブロックチェーン上での取引を行う際に発生する手数料。Transaction fee(トランザクション フィー)とも呼ばれます。

仮想通貨取引所のCoincheckが2021年3月にサービスを開始した、日本で初めての仮想通貨取引サービスと一体のNFTマーケットプレイスです。

まだ正式版がリリースされておらずβ版の2021年12月21日現在の取扱商品は以下の通りです。

  • CryptoSpells
  • The Sandbox
  • NFTトレカ
  • Sorare
  • Meebits

リリース当初はCryptoSpellsとThe Sandboxの2つのゲームしか取り扱っていませんでしたが、3つのタイトルが追加されました。

現在では、ゲームアセットとNFTトレカ専用のサービスとなっていますが、今後は引き続きゲームタイトルが随時追加、また多岐にわたるNFT販売がされていく予定です。

CoincheckNFTを利用するにはCoincheckの口座が必要になります。

Coincheckの登録方法については以下の記事をご参照ください。

コインチェック

miime

画像出典:miime
取扱いコンテンツゲームアセット、デジタルアート
利用できる通貨イーサリアム
日本円対応(クレジットカード、送金アプリ「pring」)
手数料販売手数料:10%
プライベートセールでの取引は手数料無料
対応ウォレットMetaMask、Torus、GO!WALLET、TokenPocket
ネットワーク(ブロックチェーン)イーサリアム

miimeは2019年9月よりメタップスアルファ社が運営をしていたNFTマーケットプレイスです。

2021年2月にメタップスアルファ社がCoincheck運営のコインチェック株式会社に買収されたものの、miimeのサービス自体はそのまま残り継続しています。

2021年12月21日現在の取扱商品は以下の9タイトルです。

  • Crypto Spells
  • Sorare
  • Makers Place
  • Comikabu
  • Contract Servant
  • Eggrypto
  • Gods Unchained
  • Venus Scramble
  • The Sandbox

またmiimeの特長として、上記のタイトルのNFTであれば、世界最大手のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaでの出品情報を確認することができ、そのまま購入することができます。

現状のNFTマーケットプレイスではOpenSeaが一強の状態ですが、日本語に対応していない状況のため、国内のサービスであるmiimeを利用してOpenSeaに出品されているNFTの購入ができるのはうれしい点です。

また、プライベートセール(取引相手がすでに決まっているときに使う取引方法)を利用することで手数料なしで取引を行うことができるのも大きなメリットと言えるでしょう。

Adam byGMO

画像出典:Adam byGMO 公式Twitter
取扱いコンテンツアート・イラスト
音楽・映像作品
利用できる通貨イーサリアム、
日本円対応(クレジットカード、銀行振り込み)
手数料販売手数料:5%
決済手数料(クレジットカード決済):3%
振込手数料(銀行振り込み):300円
出庫手数料:0.05 ETH 
対応ウォレットMetaMask
ネットワーク(ブロックチェーン)イーサリアム

GMOインターネットグループの傘下、GMOアダム株式会社によるNFTマーケットプレイスです。

2021年8月31日よりβ版が提供されていましたが、同年12月13日から英語版の提供を開始して正式版へと移行しました。

正式版実装から間もない2021年12月21日現在では、アートやイラストを中心に全4364点の作品が販売されています。

現時点ではYoutuberのヒカルや格闘技のK-1、選ばれた一部の漫画家のみが作品の出品をしており、一般のクリエイターが出品をすることはできませんが、まもなく一般のクリエイターでも出品ができるようにアップデートがされていく見込みです。

また日本円での取引にも対応しており、仮想通貨を持っていない人でもNFTを買うチャンスがあるのはうれしいポイントです。

国内の主要なNFTマーケットプレイスが主にゲーム内アイテム等のみを取り扱う一方で、Adam byGMOではアートやイラストのNFTを主に出品しています。

現状では、国内のマーケットプレイスでNFTアートを売買したい場合にはこちらが最も有用であると言えるでしょう。

nanakusa

画像出典:nanakusa
取扱いコンテンツアート、写真・動画
トレーディングカードなど
利用できる通貨イーサリアム(ETH)
Polygon(MATIC)
クレジットカード決済対応
手数料非公開(作品の価格によって異なります)
対応ウォレットMetaMask
ネットワーク(ブロックチェーン)イーサリアム、Polygon

nanakusa(ナナクサ)は、株式会社スマートアプリが2021年4月に正式リリースしたNFTマーケットプレイスです。

同年9月30日に、株式会社スマートアプリはSBIホールディングス株式会社の連結子会社となり、SBINFTに名称を変更しました。

nanakusaでは、運営側が認めた公式アーティストと提携パートナーのみが作品の出品(一次販売)をできます。

そのため、一般ユーザーは再販売(二次販売)をすることによって取引に参加することになるのが現状です。

また、Adam byGMOと同じくクレジットカードでの決済に対応しています。

LINE BITMAX Wallet NFTマーケットβ

画像出典:LINE ニュース
取扱いコンテンツデジタルアート、NFTトレカ など
利用できる通貨LINK(LINE独自の仮想通貨)
手数料なし
対応ウォレットLINE BITMAX Wallet
ネットワーク(ブロックチェーン)LINEブロックチェーン

日本で最もユーザー数の多いSNSであるLINEのNFTマーケットプレイスです。

2021年3月より、LINEの仮想通貨ウォレット『LINE BITMAX Wallet』にてNFTの売買が行えるようになりました。

LINE BITMAX WalletはLINEブロックチェーンが基盤となっており、LINEユーザーなら誰でも気軽に利用できる仮想通貨ウォレットです。

LINEのNFTマーケットの大きなメリットとして、独自のブロックチェーン上での展開をしているために出品や決済におけるGAS代(手数料)が発生しません。

その反面、他のブロックチェーンでのNFTの売買をしたり、NFTを他のウォレットに移行したりすることができないといった融通の利かなさが弱点でもあります。

そんなLINEのNFTマーケットβは2022年春から正規版として“LINE NFT”の提供を開始することを発表しています。

日本中の多くの人々が利用するLINEがNFTに本格参入することでNFTマーケットのこれからの成長が期待できます。

日本でも使える世界最大のマーケットプレイス

ここまで、現在利用することのできる日本国内の主要なNFTマーケットを紹介してきました。

一方で、日本語には対応していないものの日本国内でも利用可能な海外のNFTマーケットを使うという選択肢もあります。

OpenSea

画像出典:OpenSea
取扱いコンテンツゲームアセット、NFTトレカ
アート、音楽
ユーティリティ(コンサートチケットなど)
利用できる通貨イーサリアム
MATIC(Polygon)
Klaytn
手数料販売手数料:2.5%
対応ウォレットMetaMask
Torus
Portis 他
ネットワーク(ブロックチェーン)イーサリアム
Polygon
Klaytn
テゾス

OpenSeaは世界最大のNFTマーケットプレイスです。現状では、個人が出品する様々なNFTを買いたい場合はまずここに登録する必要があります。

世界最大手のマーケットとあって2021年12月21日時点では即決(Buy Now)に設定されている作品だけでも2,916,318点の作品が出品されています。

現在日本に存在するNFTマーケットではまだ有数のゲームアセットや一部のアーティストによるアート作品しか購入できないのに対し、OpenSeaでは誰でも作品を出品することができ、世界中の様々なNFTを購入することができる唯一無二の場所となっています。

近日NFT参入予定の国内大手EC企業

日本のNFTマーケットプレイスは、まだその規模が小さく参加できるクリエイターの数も限られている状況ですが、2022年からは大手EC企業がNFTに本格参入していき、NFTが一般の認知を大きく広めていく見通しです。

楽天

日本最大のECである楽天は2022年春頃よりリリース予定の『Rakuten NFT』についての詳細を明かし、NFT事業への本格参入を宣言しています。

楽天は「NFTを民主化する」という目標を掲げており、Rakuten NFTは以下のような構想がされていると判明しています。

  1. 日本円で決済可能
  2. プライベート・ブロックチェーンを使用
  3. 「楽天チケット」「楽天コレクション」「Rakuten TV」などの関連サービスの利用特典としてNFTを配布

楽天は様々な関連サービスを持つことで独自の経済圏(楽天経済圏)を作り出しており、RakutenNFTでは1億人の楽天会員に向けて様々な形でNFTを認知・気軽に購入してもらうことで日本のNFT市場の中心核となることを目指していると予想されます。

メルカリ

日本のフリマアプリの最大手であるメルカリは、2021年4月に暗号資産・NFTの運用機能を提供する新会社「メルコイン」を設立しました。

同社は2021年12月にプロ野球パリーグ6球団が出資するパシフィックリーグマーケティング(PLM)と共同でNFTサービスの提供を開始しています。

メルコインは独自のNFTマーケットプレイスのローンチを予定しておらず、将来的にはメルカリアプリから直接NFTを売買できるようにすることを目指していると予想されています。

現段階では、LINEや楽天が独自のブロックチェーン上での市場形成を目指しているのに対して、メルコインでは外部のブロックチェーン上での取引、OpenSeaなどの既にある主要なマーケットプレイスへの連携を検討しています。

NFTが日本にその市場を広めていくにはNFT自体への一般層の理解や、良質なNFTが出品されていくための構造が必要になり、メルコインはしばらくその土壌を形成する活動を行っていくと思われます。

日本のマーケットのこれからに期待

今回は、現在国内で使える主要なNFTマーケットプレイスについて見ていきました。

現在の日本最大のNFTマーケットであるcoincheckをはじめ、多くの国内のマーケットプレイスがベータ版であり、一般ユーザーの出品(一次販売)ができないことから、まだまだ海外のNFTマーケットに大きく遅れをとっている印象です。

来年には日本を代表する大企業の楽天がNFTに参入することや、時期に現在ベータ版で運営しているサービスが本実装されることで、NFTマーケットプレイスの流れが加速していくと予測されます。

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