村上龍、初NFT作品を発表『コインロッカー・ベイビーズ』への思いを描き下ろし

作家の村上龍が初となるNFT作品を発売することがわかりました。作品は今回のために書き下ろしたエッセイ『キクとハシ、その後。』で、舞台化もされた1980年発表の『コインロッカー・ベイビーズ』への想いを綴ったものです。

今回のNFTは、NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」でオークション形式で販売。オークション開始価格は1,000,000円(税込)で、1月29日(土)まで開催されます。日本円でのクレジットカード決済及び銀行振込、またイーサリアムのETHでの購入が可能で、販売アイテム数は1点のみとなっています。

購入者は、村上龍の書き下ろしのエッセイ『キクとハシ、その後。』のPDF/ePubファイル(約4100文字)のほか、村上龍が執筆中の画面を一部収録したオリジナルムービーmp4ファイル(57秒)も楽しむことができます。NFT購入後は「保有者限定コンテンツ」ボタンからデータをダウンロード可能だとのこと。

また今回のアイテムは、「Adam byGMO」で購入者が二次流通することも可能となっています。

『コインロッカー・ベイビーズ』は1980年に発表。当時、実際に起きたコインロッカー幼児置き去り事件を題材としており、生後間もなくコインロッカーに捨てられ、その後蘇生したキクとハシの物語です。第3回野間文芸新人賞も受賞した村上龍の代表作のひとつです。

発表から42年経ち、村上龍がみずから自身の作品を振り返り書き下ろすエッセイですが、これが1点ものとしてNFT販売されることが非常に注目です。NFTの付加価値をあげるためにはこうした「限定数」というのが現時点では重要となっていますが、村上龍氏のような著名な作家のエッセイが限られた人にしか読むことができない状態が良いのかといったところも今後の課題になっていきそうです。

村上龍 NFT特設ページ
https://adam.jp/stores/ryumurakami

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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