ふるさと納税サイト「ふるり」を運営するMLJは、愛知県岩倉市の風景を撮影した写真をNFTアート化し、その販売売上を同市に寄付する「岩倉市風景写真NFTアート・プロジェクト」をローンチしました。同プロジェクトは岩倉市公認の取り組みで、新たな地方創生の形として注目されています。
「ふるり」は、ふるさと納税の返礼品の紹介に加えて、地域の観光やイベント、取り組みなどの紹介に力を入れているふるさと納税サイト。紹介記事は運営スタッフが直接地方に行き、取材や撮影をし作成しています。
「ふるり」を運営するMLJは、日本郵便の東海支社が昨年末販売したオリジナル・フレーム切手「愛知県岩倉市制50周年記念」で、同社が撮影した「五条川の桜」の写真が採用された経緯があり、MLJは最初の風景写真NFTアート・プロジェクトとして岩倉市に打診し今回の取り組みが実現したとのこと。
「岩倉市風景写真NFTアート・プロジェクト」は、MLJが岩倉市の風景写真を撮影しNFT化、NFTマーケットプレイスの「OpenSea」で販売し、売上からコストの実費を差し引いた残りの全額が岩倉市に寄付されます。岩倉市の風景写真は計6点出品される予定で、売上目標は100万円となっています。
NFT化される写真は、記念切手に採用された写真に加え、MLJの契約フォトグラファーである齋藤雄輝が撮影した約5,000枚におよぶ岩倉市の風景写真から厳選したもの。今回のプロジェクトでは、MLJと岩倉市の間に契約などはなく、あくまでもMLJの自発的なプロジェクトとのことですが、MLJによると「地方創生に協力したいという想いがあるので、岩倉市に公認していただきました」と述べています。
岩倉市総務部は「ふるさと納税でご縁のあるMLJ様よりこのプロジェクトのお話しをいただき、名古屋市近郊の小さな自治体である岩倉市の大切な地域資源、五条川と桜並木の風景が新たな価値を生み、本市のプロモーションに生かせる可能性があるのであればと賛同いたしました。また、こうしたMLJ様の取り組みが地方創生や地域の活性化の一助になればと」とプロジェクトに期待を寄せています。
MLJは「今回は実証実験的な取り組みのためMLJの利益は発生しませんが、このプロジェクトが軌道にのった段階で、地方自治体と協議して利益分配などを決めたいと考えています。MLJは、地方創生とビジネスが融合できる形を望んでいます」とコメントしています。
OpenSeaでの販売は暗号資産(仮想通貨)のイーサリアム(ETH)での取引となるため、MLJがイーサリアムを日本円に換金し、そこからコストの実費を差し引いて、残りの全額を岩倉市に寄付するとのことです。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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