インターネット広告事業を展開するFlipNine(フリップナイン)は、日本文化の継承を目的としたNFTプロジェクト「狼煙」を発表しました。
FlipNineは、「人生というゲームに挑み続けられる飽くなきチャレンジャー」をミッションに、インターネット広告事業を展開している企業です。インフルエンサー特化型ASP「FLIP」や資産運用ハウツーメディア「資産運用の教科書」などを運営しています。
今回発表された狼煙は、日本文化の継承を目的としたNFTプロジェクトで、FlipNineがNFTマーケットプレイスのOpenSeaとAdam byGMOに法人アカウントを開設し、書道家や画家など公式クリエイターの作品販売をサポートするものです。
OpenSeaは、世界最大手のNFTマーケットプレイスです。アートや音楽など取り引きできるNFTの種類が多く、「CryptoPunks(クリプトパンクス)」や「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」といった有名なNFTコレクションがラインナップしていることで知られています。
またAdam byGMOは、GMOインターネットグループのGMOアダムが運営するNFTマーケットプレイスです。主にアートやイラスト、マンガなどのNFTコンテンツを取り扱い、暗号資産(仮想通貨)だけでなく、クレジットカード、銀行振込といった日本円での決済に対応していることが特徴です。
現在、狼煙の公式クリエイターは12名。書道を中心にパフォーマンスや作品、サインを制作している書道家の祖父江望実氏、移り変わる空の様子をグラデーションで描く心象風景画家の根ノ木あさみ氏らが作品を提供しています。
今後は公式クリエイターとアパレル企業とのコラボなども予定しているとのことです。
FlipNineは狼煙の発表にあたり、「海外では高い評価を受けている日本文化ですが、昨今では日本の伝統文化などの衰退が問題となっています。その要因は後継者不足や需要の減少、高齢化、文化に触れる機会がないなどといったことが挙げられます」としたうえで、「日本の伝統文化を少しでも身近な存在にしていきたい。そこで日本の伝統、文化、習字や水墨画等を最新トレンドのNFTを通して発信していき日本の良さや芸術を日本だけに留まらず世界に知ってもらいそして、後世に残していく事業が狼煙です」とコメントしています。
NFTが日本文化の魅力を伝える手段に
日本文化に特化したNFTの事例では、2022年4月にベータ版をリリースしたNFTマーケットプレイス「ORADA」の例があります。
ORADAは個々の作家にあわせてオーダーメイドで作成する作家ページが特徴のひとつで、NFT作品の購入だけではなく、作家プロフィールや技法など作品の価値を裏付ける情報を閲覧することが可能です。さらにNFT作品や作家情報は会員登録なしで閲覧可能となっており、広く情報を流布できる仕組みになっています。
アーティストやクリエイターに注目が集まるNFT市場と情報発信は相性がよく、NFTとして作品を出品することで、これまで日本文化に接する機会が少なかったアートコレクターに魅力を伝えることができるかもしれません。狼煙やORADAの取り組みが新しい日本文化発信の手段となるのか、今後の動向に注目です。
狼煙
https://noroshiofficial.com
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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