ブルームバーグ インテリジェンス(BI)のシニアETFアナリストであるEric Balchunas氏は、同じくBIのETFアナリストのJames Seyffart氏との投資家向けメモで、アメリカの証券取引委員会(SEC)が、10月末までにビットコインETFを承認する可能性が高いとの分析を示しました。
これによると、先日あったイーサリアム(ETH)ETF申請の提案を撤回したこととは、ビットコインETFの可能性を示唆しており、これはSECがビットコインに関心を持ち、その申請を有効にしていると考えられるというのです。また、10月末まで承認される可能性があるといい、それに際して複数のETFを許可するのではないかとのこと。
ETFとは「Exchange Traded Funds」の略で、日本語では上場投資信託と訳されます。ETFは、日経平均やNYダウなどといった指数に連動して運用される投資信託です。連動する指数は株式だけでなく、債券、REITなども対象になります。そこで今注目があつまっているのが暗号資産(仮想通貨)のETFなのです。ETFは手軽に売買ができ、上場していることで株式のようにリアルタイムで取引ができる点などが特徴です。すでにビットコインやイーサリアムのETFは他国では存在もしますが、アメリカではまだ承認されていません。
Balchunas氏は「ETHの申請取り下げは、SECが現在この分野に注目しており、発行者と連絡を取り合っていることを示していると考えています。つまり、申請から75日後に発売できるように、あらゆる問題を解決している」と分析しました。
一方Seyffart氏は、はやければ10月にはビットコインETFが誕生するかもしれないとしながらも、おそらくは年内いっぱいの4Qのタイミングではないかと予測しています。
アメリカにおけるビットコインETFが誕生した後は、さらにイーサリアムのETFが誕生することも期待されます。暗号資産のETFの動きに注目です。
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