食べて稼ぐ「Eat to Earn」シンクロライフ、暗号資産への還元機能追加

トークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ(SynchroLife)」が、暗号資産(仮想通貨)取引所「コイントレード(CoinTrade)」と提携し、シンクロライフ加盟店の全国1,700店舗以上の飲食店で、食事代金の一部がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の暗号資産で還元される機能を発表しました。

シンクロライフは、グルメSNSへのレビュー投稿のスコアに応じて、食事代金の一部(1〜20%)を独自のシンクロポイントで還元するアプリ。2018年のローンチ以来、レビュー投稿数は累計35万件、4言語(日・英・韓・中)対応、155か国で展開しています。シンクロポイントの利用可能先は、コンビニやコーヒーストアなど27ブランド、57万か所にのぼります。

今回発表された機能により、アプリ内のウォレットにリワードの切替が追加され、シンクロポイントに加え、暗号資産のビットコイン、イーサリアムが選択できるようになりました。ユーザーは、事前にリワードの種別を設定しておくことで、会計時に提示されるQRコードスキャンのみで自動的に暗号資産が貯まる仕組みになっています。

シンクロライフを運営するGINKAN社によると、加盟店の多くは個人店や、系列20店舗未満の地域密着型の飲食店。それらの飲食店が全国で使用できるポイントを発行することはほぼ不可能で、さらには利用先が限定される飲食店独自のポイント還元は、利用客にとってメリットが少ないと指摘しています。

また、中小規模飲食店が暗号資産の還元を行うことは、技術的な課題に加え「付与コスト」や「カストディ(保管)」などの課題があるため、実施ハードルが高くなります。こうした背景を踏まえ、コイントレードと提携し、食事代金の一部を暗号資産で還元する機能を追加したそうです。

シンクロライフは新機能の提供にあたり、GINKAN社は「今後ユーザーが飲食店で貯めた暗号資産でNFT、メタバース、Web3サービスを楽しめる体験を創出し、その架け橋となるウォレットサービスを目指していきます」とコメントしています。

シンクロライフはの今回の取り組みは、従来のグルメSNSに「Eat to Earn(食べて稼ぐ)」を取り入れたものになります。「○○ to Earn(○○して稼ぐ)」はユーザーが様々な行動を通してプロダクトに価値を提供し、トークン報酬を獲得するサービスモデルです。

これまで「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」のAxie Infinity(アクシー・インフィニティ)や「Move to Earn(動いて稼ぐ)」のSTEPN(ステップン)といったWeb3ゲームが注目を集めていました。

シンクロライフが今まで以上に普及すれば、価値のあるレビューを投稿したユーザーは暗号資産を獲得し、飲食店は売上が増えるというWin-Winの関係性が形成されるかもしれません。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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