国の登録文化財にもなっている大阪市中央区の「大阪瓦斯ビルディング」がメタバース化されたことがわかりました。大阪御堂筋を象徴するモダニズム建築物をバーチャル空間に再現し、ユーザーは空間内でアバターとしてコミュニケーションを実施する事が可能となっています。
今回のプロジェクトは、大阪ガス都市開発と、XR開発を行う株式会社積木製作、3次元計測を行うクモノスコーポレーションの3社共同によるもの。大阪瓦斯ビルディングは1933年に建築家・安井武雄氏の設計で竣工され、国の登録文化財にもなっている大阪御堂筋を象徴するモダニズム建築物です。
大阪ガス都市開発は2020年に、クモノスコーポレーショに大阪瓦斯ビルディングの点群計測を依頼し、3次元点群データを取得。維持管理のみならず、他の活用方法を模索した結果、建築物と同様に人が集まりコミュニケーションが生まれる場所として今回のメタバース化にいたったとのこと。
かねてからクモノスコーポレーションとパートナーとして協業していた積木製作の技術を活用する事で、高精細な点群データをベースにハイクオリティな3DCGを制作し、大阪瓦斯ビルディングと周辺の御堂筋一帯を表現したメタバース空間を実現しています。
今回のメタバースは、ユーザー同士の交流もできるのが特徴。複数人が同時にアバターとなりメタバース空間内でボイス・テキストチャットを活用して会話を楽しむことができます。
積木製作によると御堂筋を象徴する建築物である大阪瓦斯ビルディングのメタバース化を機に、今後はバーチャル御堂筋構築のきっかけになる事を目標にしているそう。さらに機能面でも、同時体験人数の大規模化、複数のVRヘッドセットに対応するマルチデバイス化、コミュニケーション機能の拡充などを目指すとのこと。
街のシンボルになるような建物や、主要都市など国内でも様々なメタバースがローンチされていますが、今後はユーザーがどのようにメタバース空間を楽しめるのかが鍵となっていきます。大阪瓦斯ビルディングでもユーザー同士の交流を軸に、御堂筋のメタバース化を目指しています。
コミュニケーション機能の拡充のみならず、VRゴーグルをはじめ様々なデバイスに対応させていくことも今後さらに重要になっていくと思われます。
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