今、仮想通貨(暗号資産)界隈ではカザフスタンがホットなエリアとして話題となっています。中国から締め出された採掘者たちが移動し、さらに国も後押しして仮想通貨用の銀行口座開設を認可するとみられているのです。
仮想通貨のホットエリアは中国からカザフスタンへ
カザフスタンの金融ハブである、アスタナ国際金融センター(AIFC)に登録された暗号通貨取引所が銀行との連携を開始し、暗号通貨用の銀行口座を認可するとカザフスタンのメディア・Khabar 24が報じました。正式な金融機関は発表になっていませんが、カザフスタン・ブロックチェーン・データセンター産業協会の幹部の発言として、認可についての動きについては断定的に報じています。
世界的に仮想通貨のマイニング(採掘)が激化しています。特に中国ではマイニングが文字通り加熱し、電力消費と温暖化の影響などから中国政府から取り締まりの対象となりました。その結果、採掘者たちが次に目をつけたのがカザフスタンで、たとえば世界第5位のマイニングプールをほこる中国のビットマイニングがマイニングマシンをカザフスタンに移し、マイニングプールの大手・Poolinも同様に中国からカザフスタンへ移行するなど、続々と中国にマイナーたちが集まってきているのです。
この流れにのってカザフスタンも、暗号資産のマイニングに対する課税法案を2022年1月より施行し、仮想通貨マイニングに利用される電力に対して1kWhあたり1テンゲ(0.26円)の税金が課せられる予定となっています。これは同国にとって非常に重要な収入源になると思われます。
世界第4位の仮想通貨採掘のカザフスタン
カザフスタンは、中央アジアにある旧ソ連の国。東京オリンピック2020では選手入場で女性騎手の衣装にも注目が集まりました。
現在、カザフスタンは世界で採掘される仮想通貨の6〜8%を占めていて、中国、アメリカ、ロシアについで世界で第4位の規模です。6割以上の採掘量を誇っていた中国からカザフスタンへとマイナーたちが移動してくると、さらにカザフスタンの採掘量が増えていくことが予想されます。地球環境への配慮など、今後、同国がどのようなポジションをとっていくのか注目です。
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