アメリカのディズニー社は、4Qの決算説明会でメタバース(仮想空間)の構築を構想中であることを明かしました。
ディズニー社のCEOであるボブ・チャペック氏は、同社が「エンターテインメント体験を向上させるために、早期の段階からテクノロジーの利用を採用してきた実績がある」と述べ、具体的には最初にミッキーマウスの作品である「蒸気船ウィリー」における音声付きアニメーションの制作や、iPhoneで最初のダウンロードコンテンツの配信、ピクサーにおける革新的なコンピューターグラッフィックでのアニメーション制作などを例に挙げました。
チャペック氏はさらに「私たちの今日の取り組みは、物理的な世界とデジタルな世界をより密接に結びつけ、私たち自身のディズニー・メタバースで境界のないストーリーテリングを可能にする時代への序章に過ぎません。私たちは、消費者がどこにいても、私たちの製品やプラットフォームを通じて、ディズニーが提供するすべてのものを体験できる、比類のない機会を創出することを楽しみにしています」と述べています。
メタバース関連のニュースでいえば、SNSの大手・フェイスブックが、メタバースを主軸として社名を「メタ」に変更すると発表したばかり。日本をはじめ世界各地のエンターテイメント産業などを中心にメタバースを利用したあたらしいサービスが次々に誕生、計画されている最中です。
来年はこの動きはさらに加速されると思われ、今後こうした大企業によるメタバースの拡充がどうなっていくのかが、覇権争いを含めて注目です。ディズニー社は映像配信サービスのDisney+などでは若干遅れをとった印象ですが、オンラインでの生活が拡充していくことになるメタバースではいかに早くユーザーを囲い込めるかが重要になってくることでしょう。
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