スマホ専業証券のCONNECTが「大和コネクト証券」に社名変更

スマホ専用サービスを提供する証券会社のCONNECTは、2023年5月1日に「大和コネクト証券株式会社」に社名を変更すると発表しました。

CONNECTは、2019年に設立されたスマホ専業の証券会社。大和証券の100%子会社で、1株からの投資が可能な「ひな株」(単元未満株)や、1日100円からの積み立てができる「まいにち投信」(まいにちNISA)、dポイントやPontaポイントで投資ができる「ポイント投資」といった多彩なサービスを提供しています。

また、IPO(新規公開株式)や信用取引にも対応。大和証券グループならではの豊富な取引銘柄を誇り、かつ口座開設から取引までの流れをスマホ1台で完結できる手軽さが、多くのユーザーに支持されています。

そんな同社の、今回の社名変更。背景には、親会社である大和証券との連携強化はもちろん、2024年からはじまる「新しいNISA」制度の施行が大きく影響しています。

画像はイメージです

新しいNISAは、現行NISAが設定している期間や金額上限といった枠を広げ、あるいは取り払った制度となっています。例えば、現行の制度では非課税保有期間が一般NISAで5年間(満期には継続手続きをする必要あり)、つみたてNISAで20年間と設定されておりましたが、新しいNISAではこの期間が無期限化され、手続きも不要になっています。

また、年間投資枠についても、現行の制度では一般NISAが120万円、つみたてNISAが40万円という上限が設定されていましたが、新制度では「成長投資枠」「つみたて投資枠」の分類となり、前者が240万円、後者は120万円の合計360万円という上限額に変更。従来の倍以上の金額が非課税で投資できることになります。

他にも非課税保有限度額の枠を拡大するなど、ユーザーがさらに利用しやすくなったこの制度改正。CONNENCTもこの件について「これから資産形成をはじめるお客さまにとって強力な後押しとなる制度」と評価しており、開業当初からスマホでNISAが利用できるサービスを提供してきた会社として、この新制度にも全面的に対応し、サービスの充実化をしていくと表明しています。

今回の社名変更に合わせて同社が掲げた新コンセプトは、「ひらけ、投資。」というもの。まさに新しいNISAにも歩調を合わせていこうとする意志が現れたコピーです。

また、大和証券との連携強化についても、取扱銘柄の拡大や口座開設スピードの迅速化、取引アプリの機能強化といったCS向上に向けた取り組みを行っていくとのこと。さらに社名変更記念として、同社でNISAの新規口座を開設したユーザーにはポイントが付与されるキャンペーンも実施されます。

同社は今回の社名変更・連携強化について「NISAの取組みを中心に、これから資産形成を始めるお客さまを全力でサポートしてまいります」とメッセージ。若年層や初心者にも投資の魅力を発信していくとしつつ、投資を始める喜びから継続していく楽しみまでを通して提供し、資産形成に関するサービスの拡充をしていくと表明しています。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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