INEを活用した介護業界向け顧客プラットフォーム「CareLoop」

IT・デジタルを活用したDXソリューションを提供するクラブネッツと、医療・福祉業界の保守サービス事業を展開するSHINKOが業務提携。介護業界向け顧客データプラットフォーム「CareLoop(ケアループ)」をリリースしました。

クラブネッツは、「デジタル社会を創造し、DXで世の中を便利に豊かに」をミッションに、店舗・企業・自治体など、それぞれの業種・業態の課題に合わせたDXソリューションを提供するIT企業です。

またSHINKOは、保守・運用をはじめ、ネットワーク構築、導入設計・設置展開サービス、セキュリティ対策などのITソリューションを提供する企業。主に病院や薬局の会計システム、電子カルテの運用保守からITネットワーク構築、セキュリティ対策支援などを手がけています。

今回発表されたCareLoopは、「介護に関わるみんなをつなぐ」をコンセプトに開発された介護業界向け顧客データプラットフォームです。アナログ対応が多いことに関連する介護スタッフへの負荷・負担、紙の書類を中心とした請求・情報提供対応の漏れや遅れなど、介護現場における問題を解消するための機能が搭載されています。

CareLoopでは、コミュニケーションアプリ「LINE」を使用することが特徴です。利用者・家族はLINEから事業者の公式アカウントをフォローして必要事項を登録するだけで、介護施設からの案内や毎月の請求情報など伝達事項をオンラインで確認できます。

事業者はLINE公式アカウントを作成し、必要情報を登録すると、利用者・家族への一斉配信だけでなく、特定の家族へ未払金の督促や個別連絡といった個別配信による連絡ができます。さらに請求書の出力、宛名書き、投函などのアナログ作業をCareLoop上で一括して行うことで、郵送コストや対応業務における工数・人件費削減が見込めるそうです。

今後はデジタル連絡帳、未払い金の遠隔での回収、ケアに関わる費用の電子決済、介護用品のEC販売、Web面会システム、見守りサービスとの連動機能を実装予定とのこと。

クラブネッツは業務提携とCareLoopのリリースにあたり、「高齢化社会が進み、2025年には4人に1人が後期高齢者になり、超高齢化社会を迎えると言われています。特に介護業界においては、介護サービスを受ける人が増える半面、受け入れる介護施設数や介護人材が不足すると見込まれています。今回の業務提携では、SHINKOが得意とする医療福祉向けシステムのノウハウに加えて、クラブネッツが得意とする顧客接点強化や販促支援のノウハウを組み合わせることにより、介護現場における本質的なデジタル化の実現を目的としています」とコメントしています。

多くの人が使い慣れているLINEを活用することで、業務効率化だけでなく、介護スタッフと利用者・家族とのコミュニケーションを円滑にする狙いもあるでしょう。追加機能の実装により介護現場における問題がどのように解消されるか、CareLoopの今後に注目です。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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