米マイクロストラテジーが2021年2Qの決算発表を行い、仮想通貨(暗号資産)のビットコインを10万BTC以上という上場企業では圧倒的な保有量をキープしていることがわかりました。今回の発表で今後もビットコインを購入する意向を見せています。
発表資料によるとマイクロストラテジーが保有するビットコインは105,085BTC。上場企業としては同社についで2位の電気自動車大手・米テスラ社が約4万2千BTCであるところからしても、その差が圧倒的であることがわかります。
ビットコインは2021年に入ってから上昇を続けていましたが、6月には暴落したことでビットコインを保有している企業の動向に注目が集まっていました。マイクロストラテジーはビットコイン下落の影響で6.9億ドルの減損損失を計上しています。なお、保有するビットコインのうち92,079BTCは今年設立された子会社のマクロストラテジーが保有しているとのこと。
マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは、ビットコインの継続保有どころか、さらに追加購入する意欲を示していて、アルトコインと呼ばれるその他の仮想通貨よりも信頼が高く、投資戦略としてビットコインを勧める旨の発言をしています。なお米テスラ社も2Q決算で減損損失を計上しつつも、今後も保有する意向を見せていました。
セイラーCEOは、個人のTwitterでも「ビットコインはデジタル不動産」などビットコインへの情熱をたぎらせています。
中国のマイニング(採掘)に対しての規制や、テスラ社のビットコインでの決算の中止など、相次ぐネガティブな要因で暴落し、下降線をたどっていたビットコインですが、米Amazonのビットコインに関する憶測報道や、イーロン・マスク氏のビットコインに対する好意的な発言、さらに中国から締め出されたマイナーたちがカザフスタンなどの他国へ移動したことなどで、3万ドルを切っていた価格も現状では4万ドル台まで回復しています。
今回、上場企業としては最大保有するマイクロストラテジーがビットコインへのさらなる意欲をみせたことは、ビットコインにとって好材料です。いまだに価格が乱高下する不安定な状況ではありますが、一時の不穏な空気の払拭にはつながっているといってもよいのかもしれません。
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