東急不動産は、グループ会社の東急リゾーツ&ステイが運営するスキー場「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」のアーリーエントリー権を付与したNFTを、NFTマーケットプレイス「PLT Place」で販売開始しました。
東急リゾーツ&ステイは東急不動産の100%出資会社。全国に9カ所のゲレンデを展開しており、その1つが「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」です。国内屈指のスキー場群「ニセコユナイテッド」の中でも最大の規模を誇り、スキーヤー・スノーボーダーたちに人気のスポットとなっています。
今回発売されるのは、このスキー場をさらに楽しめる特権を付与したNFT「ニセコパウダートークン」。販売されるのは、HashPaletteが運営するNFTマーケットプレイスのPLT Place。NFTに特化したブロックチェーン「Palette」を採用しており、PLT(パレットトークン)だけでなくクレジット決済でNFTを購入することも可能な仕様になっています。
ニセコパウダートークンは、購入者に対しアーリーエントリー権(リフトの開場時間よりも早く入場する権利)を付与するもので、ホルダーは早朝から並ぶことなくその日のゲレンデ一番乗りを果たし、まだ誰も滑っていないファーストトラックを堪能することができます。
このNFTの名称の通り、ニセコのパウダースノーは世界レベルの質の高さを誇っています。日本の粉雪は「JAPOW(Japan+Powder+Snow)」として欧米でも認知されていますが、ニセコはその中でも屈指の雪質。このJAPOWが生み出す快適な滑りと、雄大なロケーションの魅力をさらに世界へ広げるという面でも、ニセコパウダートークンの発行には大きな意味があるのかもしれません。
ニセコパウダートークンは、「購入した日程での現地訪問ができなくなった」といった場合、二次流通市場での売買も可能。同時に、同トークンのホルダーに対しては、アーリーエントリー権以外にも様々な特典が検討されているようで、ニセコ東急 グラン・ヒラフの公式ホームページには「シーズン終了後にも特別な体験が用意されているかも・・・?」という意味ありげなフレーズが掲載されています。
ちなみに、同スキー場がある北海道の倶知安町は、観光開発のロードマップの中で「スマートリゾート」の実現を謳っています。デジタルの有効活用で観光客の体験を充実させ、町の魅力を向上させていこうとするこの取り組みについても東急不動産は言及し、「国内だけでなく世界からお客様が訪れる場所でリゾートアセットを持つ当社として、リアルとデジタルソリューションの融合により新たな体験価値の創出、エリア価値向上の可能性を検証します」とコメントしています。
さらに同社は、地域と連携して、課題解決やエリアの活性化を目指すプロジェクト「Value up NISEKO road to 2030」も実施。ソフト面はもちろん、スキー場の索道更新やリフトの架け替えなどハード面の整備にも積極的で、国内外のウインタースポーツファンに対する受け入れ態勢を整えているようです。
そうした一連の取り組みの中でも、ひときわユニークなニセコパウダートークン。コロナ禍でダメージを受けた地域経済において、観光を再び活性化させるにはどう動けばいいのかという、将来へ向けてのヒントになるかもしれません。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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