酒造メーカーの旭酒造が、アイルランドの現代アーティストKevin Abosch氏、NFTコラボレーションスタジオの「CreativeWorkStudios.」と共同で、「獺祭(だっさい)」をテーマにした777点のNFTアートの販売を発表しました。NFTアートの購入者には特別な獺祭が届けられます。
旭酒造は、1948年に設立された山口県岩国市にある酒造メーカー。山田錦を酒米とする純米大吟醸酒「獺祭」のみを製造しており、獺祭は醸造アルコールなどの副原料を使わず、精米歩合が50%以下の純米大吟醸酒を造ることが特徴の人気の日本酒です。
今回、獺祭をテーマにしたNFTアートを制作するKevin Abosch氏は写真や彫刻、インスタレーション、AI、ブロックチェーン、映画などの作品を手がけるアイルランドの現代アーティスト。「存在論的な質問を投げかけ、社会学的なジレンマに応えることで、アイデンティティーと価値の本質に取り組む」作風で、伝統的な手法にAIを取り入れ、2016年からNFTアートを制作しています。
販売されるNFTアートは、Kevin Abosch氏が実際に旭酒造を訪れ、酒造りにかける思いと獺祭の世界観にインスパイアされた777点で、タイトルは「SUBLIMATA(昇華する)」。
旭酒造はKevin Abosch氏が制作したNFTアートをテーマに、酒米の山田錦の中でも厳選されたものを使った最高級の日本酒「獺祭 磨きその先へ」777点を特別に製造。NFTアートの購入者には、この「獺祭 磨きその先へ」が購入者特典として贈られます。
価格は1.25ETH(記事執筆時のレートで約25万円)からとなっており、売り上げの一部は海洋保護を迅速かつ効果的に実現するNGO団体「Blue Marine Foundation」の支援に使われるとのこと。
旭酒造とKevin Abosch氏のコラボを発案したNFTコラボレーションスタジオのCreativeWorkStudios.は、NFTアートの販売にあたり、「私たちは、NFTとブロックチェーンの領域をサポートするために、価値を共にするクリエーターとコレクターのコミュニティーを構築し、ブランドとアーティストをキュレートしている。旭酒造とKevin Abosch氏のコラボレーションは、境界を越え、価値を還元し、真の芸術を創り上げる、有意義でインパクトのあるプロジェクトを届けたいという共通の想いに基づたコミュニティーをまさに実現している」とコメントしています。
NFTアートの購入者に届けられる特別な獺祭は、2020年に香港のオークションにて1本84万円で落札された限定品「獺祭 Beyond the Beyond」と同じ品質の山田錦が使われているそう。世界各地の美術館で作品が展示されているKevin Abosch氏がNFTアートを手がけていることもあり、1.25ETHからという価格がどこまで高騰するのか注目を集めています。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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