コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)が、2022年後半にリリース予定のNFT戦略について発表しました。
2022年4月、スターバックスCEO(最高経営責任者)のHoward Schultz氏は、世界中から1万5,000人の従業員が参加した自社イベントOpen Forumにて、「NFTのプラットフォームや事業をはじめようとする企業やブランド、有名人やインフルエンサーを見ても、スターバックスが保有するコレクションや企業全体の歴史などに比類するような資産の宝庫を持ち合わせているものはない」として、同社がNFT事業において成功する立場にあると述べていました。
2022年5月、スターバックスは公式サイトのスターバックスニュースにて、CMO(最高マーケティング責任者)のBrady Brewer氏とアドバイザーのAdam Brotman氏が新たな「サードプレイス(第三の場所)を創造したいと発表。サードプレイスとは自宅や学校、職場とは別の居心地のよい場所を意味する言葉で、同社の企業戦略で頻繁に使用されています。
新たなサードプレイスは、お客様がスターバックスを体験するあらゆる場所で、同社がこれまでに作り上げたコミュニティのつながりを発揮できるものになるそう。
また、新たに台頭しつつあるWeb3と呼ばれる技術、なかでもNFTに着目しており、スターバックスが考えるNFTは、「高額で取引されるアートのことではなく、ブランド化されたデジタルアセットで、所有者にはコミュニティへのアクセスや、さまざまな特典の提供を考えている」と記されています。
今回の発表にあたり、スターバックスは「50年以上の歴史の中で、コーヒーアートやストーリーテリングの豊かな遺産、アメリカで約2,700万人のアクティブなリワード会員、長年の店舗デザインやスターバックスカードアート、その他デジタルコミュニティやデジタル領域での体験を実現する楽しい方法など、システムを生かせる資産の宝庫を蓄えています」と述べています。
スターバックスのNFTがどのようなものになるのか、まだ詳細は発表されていませんが、同社はスマートフォンによる支払いやモバイルオーダーペイ、店舗でのWi-Fi利用など、これまでも積極的に新しいテクノロジーを取り入れてきました。リリースされればコーヒーチェーンのみならず、飲食業界のNFT活用事例として、注目を集めることは間違いないでしょう。
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