サッカースペインリーグFCバルセロナの会長であるジョアン・ラポルタ氏(Joan Laporta)がクラブ公式NFTの発売、メタバースの開発や独自暗号資産(仮想通貨)発行の意向があると明かしました。
ジョアン・ラポルタ氏は、スペイン・バルセロナで開催された世界最大級の通信関連展示会「モバイルワールドコングレス(Mobile World Congress)」にゲストとして出席。「NFTやメタバースなどのサービスに注目が集まっている」とコメントし、ブロックチェーン技術を評価。
「我々は会員やファンに対して、クラブの価値と合致するデジタル製品を提供し、非常に興味深い感情表現を生み出すことができるはず」「独自の暗号資産を作りたい」と述べ、公式NFTの発売、独自メタバースの開発や独自暗号資産の予定があることを発表しました。
FCバルセロナは新型コロナウイルス蔓延による観客の減少により、クラブの経営状況が悪化している現状があります。2021年には世界トッププレイヤーと評さるリオネル・メッシ氏(Lionel Messi)が、経済的な理由でクラブの離脱を余儀なくされました。
ジョアン・ラポルタ氏によると、今回発表した公式NFTの発売は「クラブの財政を助けるプロジェクトの一環」としており、「世界にいる約3億人のファンと共有できるもの」と発言しています。
また、独自メタバースの開発や暗号資産の発行は「自分たちでやらなければならないことは理解している。クラブにはこれらを開発するのに十分な才能がある」と述べており、2021年11月以降、暗号資産関連業者とのスポンサー契約を断っています。
FCバルセロナ以外にも、すでに多くのクラブがNFT市場に参入。同じスペインリーグのレアル・マドリードやイタリア・セリエAのユベントスは、NFTブロックチェーンゲームの「ソラーレ(Sorare)」と提携し、NFT化した選手のカードを販売。購入したカードはゲームをプレーするだけでなく、売却して利益を得ることもできる仕組みになっています。
日本でも様々なプロスポーツチームがNFTによる新たな収益を得る動きがあり、今後はメジャーなスポーツに限らず、マイナースポーツにも波及していくことが予想されます。現状では目新しさから広がりをみせていますが、市場に同様のアイテムが多く出回っていく中で、どのように注目してもらうかも考えていく必要があるのかもしれません。
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