ビットコイン(BTC)は、仮想通貨(暗号資産)の中でも知名度が高く、投資目的としても見逃せない存在となりました。さらに、2020年末からの価格の上昇で、これまで仮想通貨に対してあまり興味を示さなかった人からも、注目を集めています。
仮想通貨をにぎわすビットコインの、2021年6月の動向や関連ニュースを見ていきましょう。
急落したビットコインに救世主
今年に入ってからのビットコインの勢いはご存知の通り。イーロン・マスクが率いるテスラによるビットコインの大量購入から急騰し、600万円前後で推移し、最高で700万円を超えるなど、イケイケな上昇傾向にありました。
ところが5月に、ビットコイン上昇の立役者であるテスラが、環境問題を理由にビットコインでの決済停止を発表。それにより、40%近い急落へ。6月はギリギリ400万円代でのスタートとなりましたが、すぐに400万円を下回り暗雲が立ち込めます。
しかし、ここで中米のエルサルバドルから明るいニュースが。エルサルバドルの議会が6月9日に、ビットコインを法定通貨とする法案を可決したのです。仮想通貨が法定通貨として認められるのは世界初のこと。このニュースを受けて下落傾向にあったビットコインの価格は上昇し、400万円代に回復します。
エルサルバドルはメキシコの南に位置する中央アメリカの国。ビットコインを法定通貨とする法案可決の要因のひとつは、米ドルを通貨とする同国において、アメリカの金融緩和でのドル大量発行への懸念だと言われています。
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、火山を利用した排出物ゼロのクリーンな再生エネルギーを、ビットコインのマイニングに利用する計画を国営の地熱電気会社に指示したとツイートもしています。
イーロン・マスクの発言で上昇
6月14日には、テスラのイーロン・マスクの発言がふたたびビットコインに影響を与えます。
仮想通貨関連のメディア・Cointelegraphがイーロン・マスクに対して批判的な記事をツイートし。それに対して、マスク氏がリプライを行う形でテスラのビットコインの取引再開を示唆したのです。
「市場を動かすことなくビットコインを精算できることを確認するため、テスラは保有資産の10%を売却しただけである」「マイニングにおいて、クリーンエネルギーの使用が確認され、将来的にポジティブな傾向が見られれば、テスラはビットコインの取引を再開する」とツイートしたのです。
ビットコインにとって明るいニュースとなったこの発言により、ふたたび値上がりし440万円超の価格まで上昇しました。
中国からの影響でふたたび下落
息を吹き返したかのように見えたビットコインですが、6月21日に中国からのネガティブなニュースにより、大きく値崩れすることとなりました。
中国当局は、ビットコインのマイニングに対する取り組みを強化し、四川省でもマイニングプロジェクトの閉鎖を命じたのです。これによりビットコインは350万円を切るまでに下落。400万円台まで回復しないまま7月へと突入しています。
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