音楽ストリーミングサービスのSpotifyが、「アーティストのプロフィールページでNFTを宣伝できる機能」をテストしていることがわかりました。
Spotifyは、インターネット上に用意された楽曲ライブラリから音楽が再生できる音楽ストリーミングサービス。楽曲データをスマートフォンなどのデバイスに保存せず、インターネットを通じて通信しながら再生できます。対応デバイスはスマートフォン、タブレット、パソコン、一部のAIスピーカーやスマートウォッチなど。AndroidデバイスやiPhone、iPadではアプリを通じて利用でき、パソコンはアプリでも、ブラウザからでも利用可能です。
アーティストのプロフィールページでNFTを宣伝できる機能は、アメリカでSpotifyのAndroid向けアプリを利用している一部のユーザーを対象にテストされており、テストにはDJ兼プロデューサーのスティーヴ・アオキ(Steve Aoki)氏と、イギリスのロックバンドThe Wombatsが参加しているとのこと。
テストの対象ユーザーは、アーティストのプロフィールページでNFTのプレビューを見られるようになっており、NFTをタップすると外部のNFTマーケットプレイスに移動して詳細を確認したり、購入することができます。現在Spotifyに登録しているアーティストはプロフィールページにて、グッズやコンサート日程のプロモーションを行うことができますが、今後はNFTのプロモーションも表示できるようになるそうです。
今回のテストは「アーティストとファンの体験を向上させること」を目的に実施されているため、SpotifyがNFTの販売手数料を徴収することはなく、「NFTを販売しているアーティストがNFTをサービスで宣伝できるようにする方法をテストしているだけ」とされています。なお、NFT表示機能は「動画・GIF・音楽NFT」には対応しておらず、「音のない静止画のみ」が表示されます。
Spotifyの広報担当者によると、今回のテストについて「Spotifyはアーティストのプロフィールを通じて、既存のサードパティ製NFTを宣伝することができる機能のテストを実施しています。私たちはアーティストとファンの体験を向上させるために、定期的にいくつかのテストを実施しています。これらのテストの中にはより幅広い体験への道を開くものもあれば、重要な学習としてのみ役立つものもあります」とコメントを発表しています。
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