【バーチャルスニーカーとは?】ナイキ、アディダスなどが参戦!NFTがファッションの市場を変える!

次世代のビジネスとして注目を集めているNFTやメタバース(仮想空間)

特に、仮想空間内で自身のアバターに身に着けることのできる『スキン』は人気のNFTアイテムです。

様々な有名ファッションブランドが次々にNFT・メタバースに参入していく中、特にアディダス・ナイキ・アンダーアーマーといったスポーツブランドの本格参入が目立っています。

これらの企業が発売しているのは『バーチャルスニーカー』と呼ばれるスキン。

今回は、バーチャルスニーカーの概要と、NFT・メタバースに続々と参入していくスニーカーブランドをご紹介していきます。

目次

バーチャルスニーカーとは?

バーチャルスニーカーは、メタバース空間の中で自身のアバターに着用させることのできるスキン(キャラクターの見た目を変更するアイテム)の一種です。

近年では、“Fortnite”などの人気ゲームで、有名ブランドのスキンを自身のアバターに身に着けることができるようになり、その優れたデザイン性から、ゲーム内で個性をアピールしたいプレイヤー達がこぞって買い集めるほどになりました。

メタバース空間におけるスキンは、複製不可能なデータであるNFTとして販売されており、その希少性から100万円以上の高額値で取引されるものも存在するほど、大きな人気を誇っています。

販売価格約140万円となった日本初のバーチャルスニーカー『1Block』

NFTとスニーカーの親和性

数あるファッションアイテムのなかでも、スニーカーは根強い人気を誇っています。

スニーカーが最も人気のあるファッションアイテムである一つの理由として、自分の個性を遺憾なく発揮できることがあります。

特に男性の場合だと、派手なデザインの服や高級なアクセサリーなどを身にまとうことに抵抗感があり、限られたファッションで自分の個性を最も大きく発揮できるアイテムがスニーカーであるという意見があるようです。

スニーカーを中心としたストリートカルチャーはアメリカからのトレンドですが、日本でも1990年代にはスニーカーが大流行し『エアマックス狩り』という言葉ができるなどの熱狂的なブームが起こりました。

90年代の熱狂的なブームは過ぎ去ったものの、その後も幾度とブームを繰り返していき、最近ではフリマアプリでの転売競争により、価格競争が激化している状況に至っています。

このような背景から、単なるファッションアイテムにとどまらずコレクションや転売をされるスニーカーは現在のNFTの売買状況とよく似ているため、その親和性からNFT市場の中でも特にバーチャルスニーカーの出品が目立っています。

また、NFTとして手に入れたバーチャルスニーカーはメタバースの仮想空間上で自分のアバターに装着することで個性を発揮できるということもあり、スニーカーはNFTとメタバースのブームをけん引する火付け役になっていくと予想されています。

NFT&メタバースに本格参入するスニーカーブランド

ここからは、NFTとメタバースへの参入を始めたアメリカの三大スニーカーブランドを紹介していきます。

adidas (アディダス)

アディダスはスニーカーブランドの中でも特に活発にNFTやメタバース関連の活動をしています。

2021年11月には、ブロックチェーンゲーム『The Sandbox』の仮想空間内に『adiVerse』という空間を構築すると発表したことでメタバースへの本格参入を宣言しました。

さらに同年12月には、アディダスの初のNFTコレクション『Into the Metaverse』を制作しました。

仮想世界と現実世界の双方の商品を得られる同コレクションは、Bored Ape Yacht Club、Punks Comics、GMoneyという三つの巨大な影響力を持つNFTアイコンとの共同制作をすることによって、なんと2300万ドル(当時のレートで約26億円)もの総売上額を達成しました。

NIKE (ナイキ)

アディダスがThe Sandbox内にadiVerseを構築すると発表したのとほぼ同時期に、ナイキはメタバース空間のRobloxに『NIKELAND』をオープンしました。

NIKELANDは、アメリカ・オレゴン州ビーバートンにあるナイキの本社 『Nike World Headquarters(WHQ)』を元に設計されています。

同空間内には、実際の敷地内に存在する様々な運動施設が3Dで再現されており、ユーザーはアバターを操作して他のユーザーと共に多種多様なアトラクションを楽しむことができます。

画像出典:NIKELAND on ROBLOX

また、ナイキは2021年12月中旬に、バーチャルのスニーカーやファッションアイテムの開発を手掛けるRTFKTスタジオを買収しました。

RTFKTスタジオは、同年2月にデジタルアーティストのFEWOCiOUSとコラボしたスニーカーがわずか5分で310万ドル(当時のレートで約3.3憶円)の売り上げを記録するといった大きな実績を持っています。

設立からわずか1年でNFT・メタバース市場の先駆者となったRTFKTスタジオを買収することで、ナイキは現実世界・仮想世界の双方でビジネスを拡充していきます。

UNDER ARMOUR (アンダーアーマー)

2大ライバルのアディダス、ナイキを追従するようにNFTへ参入したのがアンダーアーマーです。

アンダーアーマーは2021年12月中旬に、米NBAのステフィン・カリー選手が成し遂げた3ポイントシュート成功数のNBA新記録の達成を記念したNFTの発行を発表しました。

同NFTは、カリー選手が記録を更新した試合で履いていたアンダーアーマーの「Curry Flow 9」というモデルのスニーカーの3Dモデルです。

更に、このNFTはDecentraland、The Sandbox、Gala Gamesの3つのメタバース世界で着用できるクロスプラットフォーム対応のスニーカーであると発表されており、これらのゲーム内で特別なアイテムとしてアピールをすることができます。

ファッションアイテムを中心にNFT、メタバースが大流行?

今回はNFTとメタバースに参入するファッションブランドのなかでも特に競争が激化しているスニーカーブランドの各社の取り組みを見ていきました。

冒頭にも記載した通り、スニーカーは数あるファッションアイテムの中でもそのコレクション性から根強い人気を誇っており、NFTやメタバースのアバターコスチューム購入への入り口として注目されているアイテムです。

このことから、次世代のビジネスであるNFTやメタバース市場でスニーカーブランドへの参入競争が激化しています。

2022年は、スニーカーをはじめとしたファッションアイテムを中心にNFTやメタバースの一般化が進んでいくと予想されます。

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