フィナンシェとTIS、共同で「IEO支援サービス」を開始

NFTの企画・発行を支援するフィナンシェと、システム開発を手がけるTISは、企業が暗号資産(仮想通貨)を用いて資金調達を行う「IEO(Initial Exchange Offering)」への支援を目的とした「IEO支援サービス」を開始しました。

フィナンシェは、ブロックチェーン技術を活用したトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」を提供する企業で、NFTの企画・発行支援とIEO支援事業を通じて、トークンベースのコミュニティやエコシステムの構築をサポートしています。

また、TISはシステム開発を中心とする総合ITサービス企業で、金融、製造、流通・サービス、公共、通信業界における3,000社以上の企業にITサポートを提供しています。

両社によると、消費者の動向と価値観の多様化に伴い、企業は顧客と共に事業価値を創造する新しい手法として暗号資産(仮想通貨)の活用に注目しており、これに対応するためにIEO支援サービスを共同で提供することになったそうです。

今回開始となったIEO支援サービスは、IEOを含む企業の戦略策定からコミュニティ形成・運用までの全てのフェーズを支援するサービスです。

IEOは、暗号資産取引所や金融庁による審査プロセスを経て適法性を確保し、トークンホルダーに対するコミュニティ形成と運営を可能にする資金調達方法です。しかし、IEOの戦略設定、審査対応、自社サービスとのシステム連携、セキュリティ対策、国内外の法規制や税務対応、IEO後のコミュニティ運営など、多岐にわたる対応が必要であり、専門的なノウハウや知識が求められます。

IEO支援サービスでは、フィナンシェがNFTの企画・発行支援およびトークンベースのコミュニティやエコシステム構築を担い、TISがその豊富なシステム開発経験を生かしてIEO実施前後の支援を行います。

具体的には、トークンエコノミクスやIEO審査対応などの戦略策定、自社サービスとトークンのシステム連携やセキュリティ対応を含むシステム開発、さらにIEO後のトークンホルダーとのコミュニケーションやサービスの普及促進を目指すコミュニティ運用の支援など、さまざまなサービスメニューを組み合わせて提供するとのこと。

フィナンシェとTISは今回の取り組みに関して、「両社の顧客基盤と技術やノウハウの強みを活かし、業界を問わず多様な企業やプロジェクトのWeb3ビジネスへの展開を支援することが可能となります。そして、両社の顧客ネットワークを活用し、IEO 支援を通じて暗号資産を活用したコミュニティ形成・活性化につなげ、既存サービスとも連携させることで、更なる新規事業の創出・促進を実現していきます」とコメント。

さらに、「Web2からWeb3への大規模な適応の中で顕在化してきた各種の課題解決と多様なニーズに答えるべく、両社が有する知識や経験、幅広い人脈を活用して、Web3の普及と発展を牽引する施策を展開予定です」と述べており、今後の展開について意気込みを示しています。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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