NOT A HOTEL、GMOコインで独自暗号資産。不動産担保RWAトークン

別荘のシェア購サービスを展開するNOT A HOTEL社は、GMOコイン社とのIEO(※)を通じた資金調達に向けて、新たな暗号資産(仮想通貨)の販売に関する覚書を締結したことを発表しました。不動産を担保にしたRWAトークン「NOT A HOTEL COIN(NAC)」を発行し、自社が保有する施設や開発用地を運用する新プロジェクト「NOT A HOTEL DAO」を立ち上げます。

※暗号資産の発行体が取引所を介しておこなう資金調達方法のこと。

NOT A HOTEL社は、「世界中にあなたの家を」というコンセプトのもと、著名な建築家やクリエイターが手がけるデザイン性と、IoTなどのテクノロジーによる快適性を兼ね備えたハイエンドな別荘を提供しています。

同社の別荘は、購入した物件だけでなく、全ての物件が相互に利用できるネットワークを持っているのが特徴です。保有する自宅や別荘に加えて、他の物件を毎年10泊単位でシェア購入することが可能。さらに、年間1日単位で別荘を利用できる「NOT A HOTEL NFT」という会員権も展開しています。

また、GMOコイン社は、暗号資産取引所「GMOコイン」を運営する金融会社であり、IEOを通じて新規に発行されたトークンの取り扱いや、暗号資産を保有するだけで報酬を得られるステーキングの仕組みを提供しています。

今回発表されたNOT A HOTEL DAOは、不動産を担保とするRWAトークンであるNACを発行し、集めた資金で不動産の保有権や開発用地を購入するプロジェクトです。NACの保有者は、NOT A HOTEL DAOが保有する施設に実際に宿泊できるといった特典が得られるのが特徴です。

RWAは日本語で「現実世界の資産」という意味です。RWAのトークン化は、さまざまな分野で進展しています。例えば、不動産、ローン、契約、ロイヤリティ、金融商品、美術品などのオフチェーン資産を、ブロックチェーン上で取引可能にするためにトークン化しています。

NOT A HOTEL DAOが提供するサービスは、専用のスマートフォンアプリからアクセスできます。このアプリではNACのステーキングが可能であり、ステーキングにより「NOT A HOTELの宿泊権利」や「追加のNAC」が報酬として得られます。報酬の量はステーキングするNACの量に応じて決まります。

「NOT A HOTEL AOSHIMA CHILL」(宮崎県宮崎市青島)

RWAトークンの価格などの詳細は明らかにされていませんが、NOT A HOTEL社はNACを利用して宿泊可能な施設として、宮崎県宮崎市青島にある「NOT A HOTEL AOSHIMA CHILL」、栃木県那須の「NOT A HOTEL NASU MASTERPIECE」、福岡県福岡市薬院の「NOT A HOTEL FUKUOKA +PENTHOUSE」などを挙げています。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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