現地時間9/10のニューヨーク市場にて、Apple以下(アップル)が実に3%もの株価を急落させました。
背景には行っていた裁判のアップル側の『勝訴』が起因しています。
勝訴なのになぜ株価は下がったのでしょうか?
時系列を追っていきます。
U.S. Judge Issues Rulings In Epic Games Antitrust Lawsuit Against Apple $AAPL
— PSK2329 – JHC (@psk2329) September 10, 2021
Epic Gamesによる訴訟
本件は人気ゲームであるFORTNITEの開発元であるEpic Gamse(以下エピック)の訴訟に端を発しています。
エピックは元々アップルのプラットフォームであるAppstoreにてフォートナイトの配信を行っていました。
しかし、当時の課金決済手数料は30%。これに異を唱えたエピックは別方策を取り始めます。
なんと別プラットフォームからの決済であれば、フォートナイトのゲーム内課金が割安になるという作戦に出たのです。
これはアップストア内の手数料の高さに抗議したもので、差額をユーザーに還元する意図であったとされます。
この2つの配信方法をとったことでアップルの怒りをかったとしてフォートナイトはアップストアから削除。
エピックからは「アップルは競争性の著しい低下を助長している」として訴訟が起こされました。
勝訴と手数料修整
2021/9/10に訴訟が正式に棄却されます。
これによりアップルは勝訴。つまりアップストアの権利は正当に行使されている裏付けがされました。
しかし、この一報が出た後アップルの株価は急落します。
司法はからアプリ課金の手数料に対する緩和命令が同時に出ていたのです。
訴えには勝ちましたが、手数料の減額を命じられたアップルは実質裁判に負けた。
もしくは手数料に関して司法の後ろ盾を失ったに近いとして、株価が急落しました。
元々アップルの手数料が高すぎるとの批判があり、今回の裁判でアップストアの運用利益率が8割であることもつまびらかになり、ますます批判は加速することになります。
急転直下のApple株価

アップルの株価急落により早くも「GAFAMの陥落」「王者の終わりの始まり」といった声も聞かれます。
投資家判断としてはリスク回避の為の売りということで、以前から注目されていた項目に司法の判断が表れたということで、ある意味予想したことがそのまま結果として現れたと言えます。
中小企業者への手数料優遇措置から、全体への優遇措置に切り替わっていく転換期として、今後も注目されています。
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