デイトレードに適した銘柄 ボラティリティとの関係は?【株初心者向け】

本記事ではトレードをある程度の期間やっていて、そろそろデイトレードなどの短期トレードについて考えていきたいという方向けに、短期で利幅をある程度取りに行くのに重要な『ボラティリティ』についての解説となります。

短期トレードの場合重要なのは市場が活発であるか、もっというと値動きがあるかどうかです。

この値動き・値幅の事をボラティリティと言います。

これがある程度大きいとデイトレードに適した銘柄としてマークすべき銘柄になります。

なぜボラティリティが大きいとデイトレードに適しているのかについて、基本から考えていきましょう。

目次

ボラティリティとは

ボラティリティとは株取引においては値幅の大きさを指す言葉です。

同じ科価格帯の銘柄同士でも、最高値最安値が大きく上下する銘柄と、小さくまとまっている銘柄があります。

前者の動きが激しいものをボラティリティが大きいと表現し、比較的動きが大人しいものをボラティリティが小さいと表現します。

ボラティリティが大きい銘柄は急騰・急落する可能性があり、ハイリスク・ハイリターン。

ボラティリティが小さい銘柄は比較的おとなしい動きにとどまるため、ローリスク・ローりターンと認識されています。

買い付けのできる価格帯にて、まずは日足チャートからボラティリティを見比べて銘柄をピックアップしていくことがデイトレードへの第一歩となります。

ボラの大きい銘柄は何故短期トレードに適しているのか

短期、特にデイトレードではボラティリティの大きい銘柄が集中的に研究され人気を集めます。

理由は簡単で、形成されるチャートが縦に長ければ長いほどその差から利幅を取りやすくなるからです。

ボラティリティ、つまり変動幅が大きかろうが小さかろうが投入できる資金は決まっていますし、それに伴ってその銘柄をホールドできる時間も決まってきます。

投入資金が大きければ大きいほど長期間のホールドをしてしまうと、余剰資金が減ってしまいデイトレードの機会損失になる可能性が出てくるからです。

ボラティリティの小さい銘柄で5000円をキャピタルゲインから儲けようと思ったら結構な期間のホールドが必要になりますが、ボラティリティの大きい銘柄であれば20万円程度の投資金額でも5000円の利益をすぐに取れる可能性はザラにあります。

さらにボラティリティと出来高がある程度伴っている銘柄は個人投資家が好んで参加しやすい傾向にあるので、大口投資家が入るサイズでなくとも、ある程度活発な値動きが期待できます。

特に値動きの激しい9時15分より前には1分程度で50円上下して約定することもあります。

まさに「サッと入ってサッと抜ける」に適した銘柄と言えるのです。

ボラティリティの大きい銘柄のリスク

本記事ではボラティリティの大きい銘柄を形式的に勧めてはいますが、当然ハイリスク・ハイリターンの投資となります。

例えば大体の価格が2500円帯の銘柄でもボラティリティが大きいと日の最安値が2360円で最高値が2700円ととんでもないことになっている場合があります。

そんな時に「あ、この銘柄急騰していて、明日以降も上がりそうだから今買わなきゃ!」とばかりにその日の高値をジャンピングキャッチしてしまい、その後急落。泣く泣く損切りか塩漬けの選択ということも十分あり得るのです。

リスク回避のためにも、急騰した場合は「なぜ急騰したのか?」「好材料はどこにあったのか?」などを冷静に判断して焦ってイナゴキャッチ→高値掴みという損をしないように、慎重にトレードをしなくてはいけません。

短期的な判断は客観性が伴っていないことが多く、自身で冷静に判断できていない傾向にあるのでしっかりと長期チャートや自分の分析と照らし合わせて「本当に今飛びつく必要があるのか?」「必要以上にリスクを取っていないか?」などを考えることが必要です。

例えば、ほぼボックス相場を形成しているような銘柄であればその傾向に従い底値周辺が来るまで待った方がいいでしょう。

たとえ一時的に急騰していても、前日終値付近まで急落することもよくあります。

ボラティリティの小さい銘柄

ボラティリティが小さい銘柄というのは日々の値動きが非常に小さい銘柄、チャートで見ると緩慢な動きの銘柄です。

日に数百円といった大きな値動きをせずに前日にプラスマイナス数円で着地することがとても多く、見ていて不安になることは少ないものとなります。

値幅が狭い為「100株で即日利益3000円!」とはなりづらいので、短期トレードとは思考が合わないといった事になります。

例えば日本政府が黄金株を保有していることで有名なINPEX(国際石油開発帝石)<1605>は、出来高がすさまじく大きいものの値動き自体は少なく大口投資家の間で激しいやり取りをされていることが容易に推察できます。

出展:株探

約定代金の取引ランキングにもしばしば顔を見せるINPEXは小ボラ・高出来高の中では代表的銘柄と言えるでしょう。

2021年9月直近では7月の高値付近以外では似たようなレンジ相場を形成しており、しかも上下が80円程度・山の登り下りワンセット1カ月程度で推移しています。

つまり二週間かけて80円程度下がっては二週間かけて80円程度上げているのです。

一日のボラティリティも20円程度とかなり小さいです。

こういった小ボラティリティ株は、短期的に暴落することが無い為中長期の保有。または株主優待や配当益狙いの銘柄としてはそこそこ理に適っています。

短期トレードには向いていませんが、資産形成の一旦としては見逃せない銘柄です。

また、このチャートでは支持線が715円付近に見られるので、この様な形成が長期で見られる場合は指値を715円で入れておきゆっくり上昇を観察するというスタイルも初心者には良いでしょう。

ちなみにINPEXは過去もっとも下落した時で489円の値を付けています。

そのほか三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306>なども配当が高く、さらに小ボラティリティながら出来高も活発な為人気の銘柄となります。

ただし、金融株系は全体的に2021年現在長期下げトレンドに入っている傾向にあり、どこで上げ調子になるかは現在予測できません。

ポジションを建てる際は十分に注意してください。

また、INPEXの例を見てもわかる通り小ボラティリティ株の特徴として一度下落すると戻ってくるまでに数週間、酷いと数カ月かかる場合がありますので、その点に関しても理解が必要です。

以上の事からもデイトレードの様な短期トレードには小ボラティリティ株が適していないことがわかります。

週足と月足を確認してから入る

初心者が個別株を始めるにあたり特に重要なのは『長期的に見てその株が上がっているのか?』ということになります。

兎角逆張りが好きな方もいらっしゃいますが、初心者はまず順張りから入る、そして順張りで入れる銘柄を選ぶということを徹底してください。

出展:株探

こちらはモノタロウ<3064>の週足のチャートですが、直近以外(記事製作は2021年9月)では基本的に上がり調子でチャートを形成しています。

この様なチャートは長期で見ると下がる危険性が非常に少ない為、例えデイトレードで心が折れて失敗してしまっても塩漬けして回復を待つことができます。

特にモノタロウは青の長期移動平均線にタッチすると、反発して上昇する傾向がある為このようなチャート形成であれば最新日は反発からのチャート更新が期待できます。

ただし、モノタロウ自体はボラティリティの大きい銘柄ではない為、今回紹介している中ではデイトレード向きではない銘柄ということになります。

塩漬けはデイトレーダーとしてはお手付き行為ですが、どうしても負けを増やしたくない・少しでもリスクを軽減したいという人には長期チャートからの銘柄選定がおすすめです。

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損切りの見極めと塩漬け

一般的なデイトレの利確ラインは約2~5%、損切りラインは約1~4%と言われています。

2000円で入った株であれば4%下落つまり1920円になった時点で損切りを実行するのがよいとされています。

この例では100株で8000円の損となりますが、傷口を広げすぎない為にも瞬時の判断はとても大切です。

「デイトレードと決めて買った銘柄は、デイトレードとして損切りしろ」などとよく言われますが、初心者のうちは塩漬けしてしまいがちです。

ここで最もやってはいけないのは、対象銘柄をよくわからずに塩漬けからナンピンする行為です。

例えば、2000円で買った銘柄が下がり1940円になってしまった、やむなく塩漬けし翌日1900円になってしまったので余剰資金から同数を買い付けてナンピンをする。これは最もやってはいけません。

要するに平均取得単価を1950円にしてなんとかすぐ上がる様に祈ろうという行為です。

上がると思った株を勝ったにもかかわらず下がってしまった時点でかなりNGなのですが、さらに余剰資金も圧迫するので回転効率が非常に悪くなります。

結果悪材料を研究せずにいたずらに建て玉だけ増やしていることになり非常に危険です。

塩漬けもよくない行為ではありますが、そこからさらにナンピンして建て玉を増やすなど愚の骨頂ということを理解しましょう。

やった瞬間から一切資金を動かせなくなってしまいます。

逆に、損切りして残った19万円で上がり調子の株を買って損失を補填するという選択も状況によっては可能です。

もともとデイトレードは利確と損切りを繰り返しトータルで収支をプラスにもっていくことをも汽笛としていますので、損が出るのは当然と心得ましょう。

30万円儲かって28万円負けた、差し引き2万円の勝ち。

こういった結果でいいので、いけそうな銘柄を発見したら資金と相談しながら回転力を維持するようにします。

判断が難しい場合はスイングトレードへ

今回はデイトレードでは大きいボラティリティの銘柄が良いということと、基本的な判断基準について解説しました。

しかし、初心者の間は短期間での判断が手数料の関係からも難しいのでデイトレードに拘らず、3日~2週間程度のスイング想定でのトレードというのも頭に入れてみましょう。

後半に紹介した、長期的に見て上昇傾向の銘柄と自分で許せるボラティリティの範囲を保っている銘柄を発見していくのです。

そして、事前にルールを決めてやっていきます。

例えば、大ボラの銘柄で一日目で5000円利確出来たらOK、でもそもそも長期でも上がる想定なので少々のマイナスなら待てる。

そういった状況でトレードを実行していきます。

回転数は低くなりますが、着実にトレード回数とチャート読みや判断はうまくなるので、好材料がそろっている・長期チャートで上向き、ボラティリティもそこそこ高い銘柄を発見したら、積極的にマークします。

好みの値動きをしている銘柄を、日足・5分足・1分足で研究していくことで、銘柄独自の癖の様なものが見えてきます。

癖が見えたら、更にルールを絞ってそれに沿って手堅く着実に利益を積み重ねていきます。

そうしてデイトレとスイングどちらの方向かというのも判断しつつ、得意な銘柄を増やしていければ、着実に資金を積み重ねることに繋がっていきます。

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