Alche、エンタメに特化したメタバース構築基盤「stellla」提供開始

メタバース・VR関連のコンテンツやアプリを開発するAlcheが、マルチプラットフォーム対応で、多人数の同時参加やアバターのカスタマイズ、デジタル・リアルアセットの決済といったアプリを制作するメタバース構築基盤「stellla」の提供開始を発表しました。

stelllaは、メタバース空間と体験をコンテンツホルダーやパートナー企業と共同制作が可能なカスタマイズ型のプラットフォーム。キャラクターやコンテンツ、ブランドの世界観が広がるテーマパークや、アーティストが表現したい世界、ライブ会場などに、遠く離れた世界中の人々が友人や大切な人と一緒に参加できるメタバースが実現できるそう。

3D制作プラットフォーム「Unreal Engine」をベースに開発されたstelllaは、大人数のイベントが可能になるマルチプレイ対応なうえに、チャット・エモート機能が実装されたことで、テキストやエモートによるユーザー同士のコミュニケーションもサポート。さらにマルチステージ機能によって、複数のワールドの制作だけでなく、複数のイベントを同時開催することも可能で、ライブ・アーカイブ配信など、自由な配信形態を選ぶことができます。

イベントのチケットやグッズなどがクレジットカードで購入できるEC・物販機能も搭載されており、制作したメタバースでのマネタイズも対応。各ワールドへのアクセス数、アクティブユーザー数、ボタンのクリック率、試聴回数といったデータを計測するアナリティクス機能など、メタバースの運営に必要となるさまざまな機能がそろっています。

stelllaを利用するメリットは、プラットフォームの制約を減らし、もっと自由に表現を実現できること。具体的には既存のプラットフォームでは難しかった、機能、表現、演出、対応デバイスなどをプロジェクトごとにカスタマイズすることができます。また、アプリアイコン、UI、サウンド、ワールド、アバターまでコンテンツの世界観に応じて、統一感を持たせながらすべてカスタマイズ可能であり、世界初となる新しい取り組みや表現に挑戦することができるそうです。

Alche社はYouTuber芸人のフワちゃん、アーティストの青山テルマ氏、バーチャルシンガーのYuNi氏、富士葵氏が出演する「V-FES ~FUISION~ in バーチャル東京タワー」、NFTに表象されたデジタルアートに特化して、すべての時間帯が同居した幻想的な空を巡りながら、作品を展示・鑑賞するための体験型デジタルギャラリー「CryptoArtTown」の制作に携わるなど、バーチャル・リアリティ分野のコンテンツ開発において実績のあるクリエイティブチーム。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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