時計・電子情報機器メーカー大手のカシオ計算機が、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」上に、G-SHOCKの仮想店舗「G-SHOCK STORE」をオープンすると発表しました。
カシオ計算機は、樫尾忠雄氏、樫尾俊雄氏の兄弟が1957年に創業した時計・電子情報機器メーカーです。電卓の開発・製造からはじまり、現在は時計やデジタルカメラ、電子辞書など、電子デバイスを広範に扱っています。
同社が手掛けるG-SHOCKは、1983年に販売開始。耐衝撃機能をはじめ、ストップウォッチやタイマー機能、アラーム機能といったデジタルウォッチの定番機能のほか、製品によっては高気圧防水や防塵、防泥機能が採用されていることから、特殊部隊隊員、パイロット、消防士などが世界中で愛用者がいます。
若年層を中心にメタバースで利用者同士がコミュニケーションを取ったり、現実世界と同じく自分の個性を表現するため、アバターが衣類やバッグなどを身につけてファッションを楽しむ文化が広がっています。そこで、カシオ計算機は、ソーシャルVRプラットフォームVRChatを運営するVRChat社とパートナーシップを締結、G-SHOCKの仮想店舗のオープンとなったとのこと。
G-SHOCK STOREでは、パーツを組み合わせて自分好みのG-SHOCKが作れるカスタマイズサービス「MY G-SHOCK」の体験ができるほか、作成したG-SHOCKをVRChat上のアバターに試着して楽しむことができます。
VRChat上のワールド検索から「G-SHOCK STORE」を選択することで利用でき、対応言語は日本語と英語。対応ハードウェアは、Windows PC、SteamVR対応ハードウェア、Meta Questとなっています。
また、G-SHOCKを3Dデータ化し、VRChat上のアバターに装着可能なデジタルアイテムも販売します。パーツごとにさまざまな色や柄が梱包されており、100億通り以上の組み合わせが可能です。
販売は、創作物の総合マーケットプレイス「BOOTH」に開設したカシオ計算機公式SHOPにて行われ、価格は3,000円。G-SHOCK STORE以外のVRChat空間でもアバターに装着することが可能で、ユーザーのアクセスもとの時刻と連動する機能を持ち、VRChat内で時刻を確認することができます。
カシオ計算機は今後の展開について、「11月にVRChat内で人気のアバターとのコラボレーション企画の実施を予定しているほか、追加のコンテンツも順次リリース予定です」としたうえで、「当社ではG-SHOCKの新たな試みとして、今後メタバースで今までにない価値や体験を提供してまいります」とコメント。
同社は9月にNFTサービスの開発・運営を手がけるCryptoGamesと共同で、G-SHOCKユーザーとの接点を広げることを目的に、「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクトを開始。Discord上にコミュニティを開設し、会員権となるNFTを無料配布するなど、Web3プロジェクトに力を入れており、今後どのようなコンテンツがリリースされるのか要注目です。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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