HIS×WAFUKU GEN、旅行テーマのNFT「Traveler’s Canvas」始動

旅行業界大手のエイチ・アイ・エス(以下、HIS)は、NFTコミュニティのWAFUKU GEN(わふくジェネ)との協業で「Traveler’s Canvas」プロジェクトを開始。旅行をテーマに、地域活性化などを目的としたNFT発行をスタートしました。

HISは、国内・海外を問わず、旅行の企画・販売ほか関連サービスを提供する総合旅行会社。グループ企業には国内外の旅行会社、ホテル事業関連会社をはじめ、多目的配達ロボット“temi”シリーズを手がけるロボット開発企業「hapi-robo st」などを有しており、近年は「IT新興企業連携・投資プロジェクト」などを通して、テクノロジー分野にも進出しています。

そうした取り組みの1つが「Web3.0・バーチャルプロジェクト」。このプロジェクトは“「心躍る」で世界は動く”をビジョンに据え、NFTやブロックチェーンの活用による地域活性化、メタバースのビジネス展開などを目指しており、活動の一環として進められているのがTraveler’s Canvasプロジェクト、通称「トラキャン」です。

トラキャンでは、NFTやブロックチェーン技術の活用で、ユーザーと様々な地域・文化間の交流を生み出し、旅そのものを盛り上げたり、旅先の地域を活性化したりすることを目的に企画を展開しています。

活動の中では、最初の購入者に紐付けられ売買・譲渡ができないソウルバウンドトークン(SBT)や、外見や機能が動的に変化するダイナミックNFTなどを駆使し、色々な仕掛けを用意して新たな旅行体験を創出していくとのこと。

今回HISと協業するWAFUKU GENは、アートクリエイターのWAFUKU氏と、音楽クリエイターのyokodori氏によるNFTプロジェクトです。「WAFUKU娘」と名付けられた日本の伝統衣装の和服に身を包んだキャラクターが特徴のひとつで、2022年8月28日にリリースされて以来、これまでの取引総額は約2億円、コミュニティには8,700人が参加する人気NFTプロジェクトの1つとなっています。

トラキャンで発売されるWAFUKU氏デザインによるNFTは、合計10,000体が発行予定。なお初期発行は3,000体に限定され、残り7,000体はシーズンごとに分けて販売されます。

自動生成される“ジェネラティブNFT”として6月30日にリリースされ、7月15日予定のリビール(購入時に同一絵柄だったNFTが、あるタイミングで本来のデザインになること)で購入者はその絵柄を目にすることができます。

このNFT発行に続き、イベントにおけるSBT発行もすでに準備段階。第1弾の舞台となるのは北海道で、千歳空港や道内各所のエリアでSBTの発行やNFTホルダーへの特典提供が実施される見込みです。第2弾以降も、沖縄や全国各地でこうしたイベントを実施し、NFTを通じた地方創生、地域活性化に向けた土台作りをしていく予定としています。

HISは、トラキャンについて「NFTやブロックチェーンの技術を活用することで、旅の新たな目的を創造し新規顧客とマーケットの創出によりツーリズムの活性化を実現すべく、今回のプロジェクトを始動しました」とコメント。テクノロジーの活用で旅に新たな目的を生み、NFTというかたちで思い出を加える同社の取り組み。旅行者の“旅心”を刺激し、地域を盛り上げるプロジェクトとして今後どのように成長していくのか期待されます。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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