3月18日に開業した大阪駅(うめきたエリア)。これに先行して、JR西日本グループの3社は同月8日に「バーチャル大阪駅 うめきたワールド(以下、うめきたワールド)」をオープン。4月23日までの期間限定で公開中です。
「うめきた」地区は、旧梅田貨物駅付近を占める約24haのエリア。鉄道4社が乗り入れ、7駅で1日に約250万人の移動を支える地域です。このエリアが持つポテンシャルを活かそうと2002年から開発が始まり、先行開発区域の“グランフロント大阪”は2013年にまちびらきが完了。現在は2期目“グラングリーン大阪”の完成に向けたプロジェクトが進行中で、2024年夏のまちびらきを目指して、多くの工事が進められています。
その地域に設けられた大阪駅(うめきたエリア)は、大阪駅の一部として近接地に新しく設置された地下ホーム。関西国際空港へ接続するJR関空特急「はるか」や、和歌山方面と繋ぐ特急「くろしお」、おおさか東線の列車などが乗り入れます。
ここはJR西日本によるイノベーションの実験場「JR WEST LABO」の中心とされ、様々なテクノロジーが投入されており、そうした特徴をバーチャルならではの手法で再現したのがうめきたワールドです。
うめきたワールドを構築したのは、JR西日本グループの西日本旅客鉄道、JR西日本コミュニケーションズ、及びJR西日本イノベーションズ。この3社は2022年8月に開催されたVRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」において「バーチャル大阪駅」を展開し話題を呼びましたが、うめきたワールドはそれに続く取り組みとなっています。
うめきたワールドでは、大阪駅(うめきたエリア)に設置されている様々なテクノロジーがラインナップ。中でも、停車した列車のドア位置に合わせてふすまのように開口部が変わる“フルスクリーンホームドア”や、利用者の顔をキーにしてチケットを不要にした“顔認証改札機”が体験できることが話題を呼んでいます。
また、バーチャルで再現されたホームにJR関空特急「はるか」が入線し、乗車体験までできるという点も大きなポイント。ユーザーはアバターとしてこれらのコンテンツを自由に行き来しながら、他ユーザーとの交流やギフトの交換などを楽しめます。
このうめきたワールドを訪問するには、スマートフォンメタバースプラットフォームの「REALITY」アプリをインストールし、無料のアバターを作成すればOK。アプリ内で「バーチャル大阪駅 うめきたワールド」タブを選択すれば、すぐに参加することができます。
見どころの多いうめきたワールドですが、今後もさらに多くの企画を予定。特急「はるか」「くろしお」などをモチーフとした鉄道系アバターアイテムの販売や、オリジナルTシャツのプレゼントキャンペーンなどが用意されています。
JR西日本は、今回の取り組みについて「コロナ禍による社会変容で大きく生活が変化する中においても、これまで『リアル』で磨いてきた駅を『バーチャル』へと拡張し、2つの空間が相互に連動した新たな価値創造にチャレンジしていきます」とメッセージ。うめきたワールドを訪れたら、このチャレンジに対する運営側の本気度が感じ取れることでしょう。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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