京王電鉄と、ReGACY Innovation Group(以下、ReGACY)は、オープンイノベーション企画「KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM」の一環として、「電車NFT」の販売を開始しました。
京王電鉄は、明治時代まで遡る歴史を持つ大手私鉄会社。有料座席指定の「京王ライナー」で知られ、グループ企業でも様々なサービスを展開。ファン向けのグッズなども多く販売しており、鉄道ファンからは一定の支持を受けています。
また、ReGACYはイノベーションコンサルティング事業を中心に、民間企業、大学、自治体などをサポートする会社。パナソニック、清水建設、イオンなど大手企業と様々なコラボプログラムを実施しています。
この両社が協業し2022年7月に開始したのが、KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM。スタートアップ企業をはじめとした外部企業との共創により、「次の時代につながる移動と沿線の価値向上」を目指して、新たな顧客サービスやDX推進、脱炭素化などをテーマにアイデアを募集。7社の提案が採択されました。その1つがモバイルファクトリーです。
モバイルゲームやブロックチェーン事業を手がけるモバイルファクトリーは、グループ会社が運営しているNFTマーケットプレイス「ユニマ」を活用した“鉄道×NFTによる人流に頼らない新たな鉄道商材の確立”を提案。そのプランが電車NFTの発売として実現しました。
今回の企画で発売が決まったのは、京王ライナー乗車記念トレーディングカードがGIF動画化された8種類の「トレーディングカードNFT」と、4種類の「7000系車両の種別幕・方向幕動画NFT」。トレーディングカードNFTを8種コンプリートしたユーザーには「京王資料館」への招待特典が付与されます。
京王資料館は、平山城址公園駅の近くにある、普段は一般公開していない施設。鉄道施設に関する歴史資料や、バスに関わる資料、沿線開発と鉄道との関係などといった展示があり、マニア垂涎の特典だといえます。
また、「7000系車両の種別幕・方向幕動画NFT」では、種別幕単品の動画と、7806号車搭載の動画、それぞれ2パターンを発売。こちらも一般では見ることができない種別や行先が表示されており、レアな一品となっています。
さらに、モバイルファクトリーとのコラボ企画も用意されており、「駅メモ!メモリアルコレカ」コラボNFTの発売や、デジタルスタンプラリー「京王電鉄×駅メモ!&アワメモ!コラボキャンペーン」とリンクしたメモリートークンの配布なども開始。コラボNFTには購入者特典も用意されているとのことです。
両社はこのプロジェクトを通し、「『鉄道・駅の新たな用途開発』において、京王電鉄が保有する様々な鉄道資産を活用したNFTの可能性を探ってまいります」とコメント。コロナ禍で打撃を受けた鉄道業界が新たな活路を見出すための一歩となるか、鉄道マニアならずとも要注目です。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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