JR西日本が和田岬線からの103系勇退を記念し「鉄道NFT」を発売

JR西日本は、2023年3月に和田岬線から103系電車が勇退することを記念し、「鉄道NFT」を発売。これに関連する様々な企画も発表しました。

和田岬線は、兵庫駅と和田岬駅を結ぶ短い路線です。山陽本線の支線で、全長は2.7km。10時台~15時台の運行はなく、通勤通学に特化しています。

また、103系電車は国鉄時代の1963年から運行を続けているベテラン車両。鉄道の中でもスタンダードな“切妻形”と呼ばれるスライス前の食パンに似た形状を持ち、山手線をはじめ関東や関西で多くの車両が走っていました。

しかし、103系は車体の老朽化が進むのに伴って交換が進み、最近は全国でも4路線でしか見られなくなっていました。その中の1つである和田岬線から103系が勇退することとなり、JR西日本はそれを記念してメモリアルNFTの発行を決定。NFT総合マーケットプレイスの「LINE NFT」で販売が開始されました。

いくつかの企画が平行して走る中、最も目玉だといえるのが「和田岬線103系勇退記念出発式NFTチケット」。これは和田岬線103系勇退記念出発式で、兵庫駅長とともに列車出発の合図を出せるというスペシャル特典が付与されたチケット型NFTで、未使用の「103系 側面字幕」も付属。販売は限定2個となっています。

このプレミアム感あふれるNFTチケットだけでなく、他にも記念企画が多数用意されています。その1つが「JR西日本 鉄道NFT 103系コレクション」。3Dフィギュアになった103系が、駅メロとともに線路を走る音声付き動画(約1分)のコレクション型NFTで、全8種がリリースされます。

また、「和田岬線103系 思い出NFT」無料プレゼント企画では、期間限定でNFTを無料提供。内容は、「全員プレゼントNFT」、兵庫駅内で二次元コードを読み取れば入手できる「兵庫駅限定NFT」、鉄道専用SNSのRailil(レイリル)ユーザーに提供される「“鉄道専用”SNS『Railil』限定NFT」の3種です。

さらに、「JR西日本 鉄道NFT 103系コレクション」ストアで、指定期間内に指定量のNFTを購入した人には、購入者特典として「103系スペシャルNFT」も送付。同時に、1つ以上でもNFTを購入した人には貴重な「103系 アクリル車号プレート」が当たる抽選参加の権利も与えられます。

これだけでも十分に盛りだくさんな企画ですが、今回は連動キャンペーンまで用意されており、鉄道を舞台にしたすごろくRPGが楽しめる人気のアプリ「プラチナ・トレイン」で、購入済の103系NFTと同じ列車の運転カードがもらえるキャンペーンも実施。兵庫県または和田岬駅でGPSチェックインをすることで入手できるアイテムも用意されているとのことです。

長年にわたって、和田岬線を走り続けてきた103系電車をねぎらう、この一連のキャンペーン。車両は引退しますが、その姿はファンたちの記憶とブロックチェーンに刻まれていくことでしょう。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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