歌手のマドンナ(Madonna)が、デジタルアーティストのビープル(Beeple)とのコラボレーションNFTコレクション「創造の母(Mother of Creation)」をリリースしたことがわかりました。
ビープルは、アメリカ・ノースカロライナ州を拠点に活動するグラフィックデザイナー。本名はマイク・ウィンケルマン(Mike Winkelmann)。2007年5月から1日1枚ずつ描き続けているデジタルドローイング集「Everydays(エブリデイズ)」シリーズで知られています。
最も有名な作品は、2021年にクリスティーズのオークションにて6,930万ドル(当時のレートで約78億円)で落札されたNFTアートの「Everydays: The First 5,000 Days(エブリデイズ:最初の5000日)」。同作はこれまでに販売された単一のNFTとして、過去最高の販売額を記録しています。
今回リリースされたマドンナとビープルのコラボレーションNFTコレクション創造の母は、母性をテーマにした3種類各1個限定の動画作品。
母性と植物をテーマにした「自然の母(Mother of Nature)」、母性と動物をテーマにした「進化の母(Mother of Evolution)」、母性と技術の進歩をテーマにした「テクノロジーの母(Mother of Technology)」で、いずれもマドンナの体を3Dスキャンして生成された作品になっています。
創造の母コレクションはNFTマーケットプレイス「スーパーレア」でチャリティーオークションとして出品され、収益金は3つの非営利団体「公益財団法人ボイス・オブ・チルドレン」「ナショナル・ベイルアウト」「シティ・オブ・ジョイ」に寄付されるとのこと。
また、チャリティーの一環として暗号資産(仮想通貨)決済プロバイダのムーンペイも、30万ドル(記事執筆時のレートで約3,900万円)を前述した3つの非営利団体に寄付するそうです。
マドンナはプレスリリースで「1年前にマイクとの共同制作プロジェクトを決めた時、母親であり、アーティストでもある自分の世界観を、マイクの視点を通して発表できることがとてもうれしかった。女性から子どもがこの世に誕生し、アーティストが作品を産み出す。それらの創造という概念を掘り下げたいと考えた」とコメントを発表しています。
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