Web3プロジェクトを手がけるMeTownは、JA夕張市とのコラボで、夕張市の特産品である“夕張メロン”をNFT化。プレセールを経て一般販売も行い、世界中に夕張ファンを広げるための活動を開始したと発表しました。
MeTownは、2023年1月に設立されたばかりのスタートアップ企業。代表の田中一弘氏は、以前から食農領域における新事業開発や企業支援などの事業に従事しており、同社立ち上げ後はWeb3プロジェクトをもとに、地域の豊かさと都市の便利さを融合させたライフスタイルを提案することに取り組んでいます。そうした活動の第一弾として企画されたのが、地域産品を通して誰もが参加できる予約購入プログラム「MeTOWN(β)」です。
今回、同社が手がけたのは夕張メロンのNFT。きっかけは、北海道出身の田中氏がまだ高校生だった頃に夕張市の財政破綻を目の当たりにし、その状況に違和感を持ち、都市と地方の関係性に興味を持つようになったことまでさかのぼるそうです。もっと関係人口を増やさなければ、という課題感が地域特産の夕張メロンとNFTのマッチングを生み、購入者たちがゆるく地域おこしに参加していく、そうしたイメージから今回の取り組みが誕生しました。
夕張メロンは、夕張市内だけで生産が許可されている農産物ブランドで、全国的に高い知名度を持っています。ファンが多いだけでなく、ギフトとしても重宝される高級メロンですが、近年は生産者の高齢化などといった問題があり生産量が減少。地域に根付いたブランドとして、その存続が危ぶまれているような状況です。
そうした夕張メロンをとりまく状況を活性化し、地域を元気にしようとするのが今回のNFTプロジェクト。メロンをモチーフにしたアートは4ge氏が手掛け、NFTにはメロン1玉の引換券、及び夕張市公認の夕張メロン「デジタルアンバサダー」になれる権利が含まれています。
この夕張メロン「デジタルアンバサダー」になると、限定オンラインコミュニティに参加することが可能になり、さらにコミュニティ限定の特典や体験が提供されるとのことです。
JA夕張市のブログでは、NFTの一般販売に向けて夕張市出身者や身近な人が夕張市出身などの思い入れがある方に加え、「夕張メロンが大好きな方! 夕張市が好きな方! NFTに興味ありの方! 夕張メロンファンを広げるお手伝いをお願いいたします」とメッセージ。関係人口を増やそうという意気込みを伝えています。
ちなみに、一般販売を行う前に行われた1月14日のプレセールでは、予定していた105個のNFTが2時間で完売。一般販売でも888個の夕張メロンNFTが用意されましたが、2022年12月中旬の時点で事前登録はこの数をオーバー。プロジェクトに向けられた期待の高さ、そして夕張メロンという商品が持つポテンシャルの高さがうかがえます。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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