メタバースシステム「WEBmetaverse」を提供する360Channel(サンロクマルチャンネル)は、同システムの大型アップデートを実施し、イベント開催に特化した複数の新機能を導入したことを発表しました。
360Channelは、スマートフォンゲームの開発・運営を行うコロプラの子会社で、「Website感覚で、1社に1つのメタバース空間を」というミッションのもと、メタバース事業を展開しています。
同社が開発したWEBmetaverseは、アプリのインストールが不要で、URLを共有するだけでスマートフォン、PC、VR端末などからアクセス可能なメタバースシステム。独自ドメインでメタバース空間を開設し、ボイスチャットやテキストチャット、アバターカスタマイズ機能を活用してイベントを開催できます。
今回実施されたWEBmetaverseのアップデートでは、管理者アバターの同期機能が導入されました。この機能により、イベントの主催者(管理者)が特定のアバターを操作すると、参加者のアバターも同じ動きをするようになります。
これまで1ルームに入室できるアバター数には描画コストによる制限があったため、多くの参加者を集めたイベントでは全ルームにアバター操作を同期させる必要がありました。新機能の導入により、1万人規模のイベントでも遅延なく開催できるようになります。
また、リアルタイム同期ギミック機能では、管理者が特定のアクションを実行すると、参加者全員の画面にリアルタイムでエフェクトや音楽などを適用することができます。たとえば、管理者が花火を打ち上げるアクションを行うと、全員の画面に花火が表示されるといった具合です。
そのほかの機能では、自身の周囲に円形に広がる範囲内にいるユーザーと会話できる「範囲制限ボイスチャット機能」も搭載。メタバース空間では、メインステージの音声や広範囲に広がるユーザー全員の声が聞こえると雑音だらけになり、会話が聞こえにくいという課題がありました。範囲を制限した場合、誰と会話ができるかが明確になります。
さらに、プライベートチャットブースの導入により、範囲付きボイスチャットだけでは解決できないビジネス用途に対応。半透明で区切られた人数制限のある空間で、外界の音が遮断され、個別の商談が可能になります。
また資料共有機能では、事前にPDFファイルをアップロードすることで、管理者がモニターに資料を投影することが可能。会場内に複数のモニターが設置されている場合、管理者がいる近くのモニターに自動で切り替わるように設計されていて、PDFファイルをダウンロードできる設定も選択可能です。
昨年の11月21日には、360Channelの親会社であるコロプラが、WEBmetaverseで約750名規模の全社総会「キックオフ&アワード」をメタバース空間で開催。
従業員は、コロプラが提供するアプリゲーム「とらべる島のにゃんこ」に登場するにゃんこのアバターを使用し、同じくコロプラのアプリゲーム「白猫GOLF」に登場するホールを模したメタバース空間に集まり、経営陣による通期の振り返りやミニゲームの開催などを行っています。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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