JAXA宇宙教育センター、マイクラに月面「LUNARCRAFT」発表

JAXA宇宙教育センターは、メタバースゲーム「Minecraft(マインクラフト)」向けに企画・制作した月面ワールド「LUNARCRAFT(ルナクラフト)」を発表しました。プレイヤーはこのワールドを通じて、月や宇宙に関する知識を学ぶことができます。

Minecraftは、ブロックを組み合わせて建築したり、モンスターと戦ったりするメタバースゲームで、子供から大人まで幅広い年齢層に支持されています。特に教育現場で注目されており、小中学校の教材やプログラミング教室でも利用されています。

このゲームには特定の目標はなく、プレイヤーは創造力を生かして建築や冒険を楽しむことができます。ゲームのワールドでは、プレイヤーは自由に探索し、資源を採掘し、独自の建築物を構築でき、マルチプレイモードでは他のプレイヤーと世界を共有し、協力や競争を楽しむことも可能です。

今回発表されたLUNARCRAFTは、JAXAの月周回衛星「かぐや」から得られた月の地形データを基にした月面ワールドです。このワールドでは、月面探査や月面基地の建設が可能で、今年9月7日に打ち上げられた小型月着陸実証機「SLIM」や、月面移動・観測用の車両「ローバー」を使用して探索が行えます。

さらに、プレイヤーはローバーで月面レースを楽しんだり、月面の希少な鉱物を探したり、月の地下に独自の空間を作るなど、Minecraftのゲームシステムを活用して遊びながら学ぶことが可能です。

制作協力は、Minecraftの全国大会で審査員長を務めるタツナミシュウイチ氏と共にゲーム事業を手掛けるモンドリアンが担当。モンドリアンは、ゲームとメタバース事業を核として、プロジェクト企画、ビジネス開発、IP(知的財産)事業、3Dモデル制作などのサービスを展開。国内外に3つのクリエイティブスタジオを有し、Roblox、Fortnite、ZEPETO、Minecraftといったさまざまなゲームプラットフォームに対応している点が特長です。

モンドリアンはLUNARCRAFTについて、「多くの子供たちにワールドで遊んでいただくことはもちろん、教育現場での体験型の教育教材としてご利用いただくこともできます」とコメントしています。

また、ゲーム・メタバース事業におけるメタバースゲームの教育コンテンツの制作・活用を通じ、「次世代を担う子供たちの“楽しい!”をきっかけにしたWeb3・メタバースに対する興味関心を喚起するとともに、次世代型の教育機会の創出を目的とし、教育コンテンツの企画・制作をより強化してまいります」と今後の展開に対する意気込みを示しています。

LUNARCRAFT
https://edu.jaxa.jp/contents/other/game/LUNARCRAFT/index.html

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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