VRイベント「バーチャルマーケット」を主催するHIKKYは、自社のWebメタバース開発エンジン「Vket Cloud(ブイケットクラウド)」の月額制プランに、商用向けの機能やテンプレートワールドを備えた「ビジネスプラン」と、グループでワールドを制作・管理することができる「ベーシックプラン」を追加したと発表しました。
HIKKYは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などを含むXR(クロスリアリティ)関連事業を展開している企業です。メタバースに特化したソリューションの提供、メタバースイベントの企画・運営、コンサルティングサービスを手がけています。また、世界最大規模のVRイベント「バーチャルマーケット」の主催者としても知られています。
Vket Cloudは、同社が開発したWebベースのメタバース開発エンジンで、PCやスマートフォンからアクセス可能です。このプラットフォームを利用することで、ユーザーはバーチャル店舗やイベント会場を自由に構築することができます。
さらに、開発者向けのSDK(ソフトウェア開発キット)を提供し、ユーザーや他企業がVket Cloudの機能を用いて独自の開発を行うことを可能にしています。また、自動文章生成AIのChatGPTと連携し、ChatGPTを用いたAIアバターの設置など、新しい機能の試験的な導入も行っています。
テンプレートでメタバースを立ち上げ
今回発表されたビジネスプランには、商用利用に適した「テンプレートワールド」「ワールド訪問予約」「EC販売」の機能が含まれています。
テンプレートワールド機能では、ユーザーは商談やミーティング用の2種類のテンプレートから選択し、メタバース空間を立ち上げることが可能です。さらに、この機能には画面共有機能も搭載されており、ワールド内での画像や動画を管理画面から簡単に差し替えることができます。
ワールド訪問予約機能により、訪問者はワールドへの来訪時間を予約することができます。これは接客や打ち合わせに特に適しているとのこと。
年内に実装予定のEC販売機能では、ShopifyとのAPI連携を利用し、ECサイトの開設から自社商品の販売、ワールド内での決済までをスムーズに一括で行うことができます。ビジネスプランの価格は月額税込11万円です。
個人ユーザーのコミュニティ形成が可能
ベーシックプランは、メタバースを構築に興味を持つコミュニティ向けに、多人数でのワールド制作・運営を可能にする機能を提供。これにより、仲間と協力してワールドを作成し、友人と交流したり、イベントを開催したりしてコミュニティを形成することができます。このプランは個人ユーザーのみ利用可能で、価格は月額税込990円です。
HIKKYはロードマップを公開しており、2024年には無料プランでUnityを使用せずにワールド制作が可能になる「シーンビルダーβ版」の導入、および「投げ銭機能」の導入が予定されています。また、有料プランとして「50人同時接続」や「有料イベントのチケット発行機能」などの追加も計画されています。
Vket Cloud
https://cloud.vket.com/
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
最新の投稿
- ライフ2024年2月7日東急文化村「Bunkamuraメタバース」を発表
- ビジネス・リクルート2024年2月7日RED TOKYO TOWER STUDIO、新プロジェクト「NINJA RUN」発表
- マネー2024年2月7日博報堂とJAL「KOKYO NFT」実証実験第2弾を発表
- マネー2024年2月7日ワールド・コラボ・ジャパン「寺社支援型NFT PASS」を発売