メタバースの議事堂が出現。東京コインピック、GOVプロジェクト始動

不動産を軸に様々な業界のアプリケーション開発・メタバース開発事業を行うZweispaceは、同社が運営するメタバース空間「東京コインピック」に、新たな企画として「GOVプロジェクト」を始動したと発表。プロジェクトのシンボルとして、同空間内に議事堂が出現しました。

Zweispaceは不動産業界を中心にAI、ロボットなどのテクノロジーを投入してイノベーションを起こすことを目的とした企業。建築プランの自動作成アプリ「オートカルク」や、耐震強度を自動測定する「ナマズ」といったサービスで知られ、同時にメタバースやブロックチェーンを活用した新しい不動産管理業務のあり方も提唱。不動産テック企業の急先鋒ともいえる存在です。

そんな同社が開発したメタバース空間が東京コインピック。2021年の東京オリンピック開催に合わせて構築された東京コインピックでは、スタジアムを始めレストランやショップ、ミュージアム、変わり種としては能楽堂など、様々なスペースが提供されています。今回はそこに議事堂メタバースを登場させ、新企画としてGOVプロジェクトをスタートさせました。

このGOVプロジェクトにおいて同社は、「ブロックチェーン等の最新技術を活用した各種行政サービスの構築」を行っていくとしています。具体的には、グローバルに活躍できる若者を育成するための教育や、メタバース・AI・ブロックチェーン技術に関する教育、投票システム、不動産管理システムなどが挙げられ、すでに議事堂メタバースの中ではこうした取り組みへの議論が始まっているようです。

また、議事堂メタバースの中には“クリプト大臣”のメンバーが登場、過去の大臣たちがNFTとなって空間内を飾っています。クリプト大臣は同社が運営する政治コミュニティサイトで、過去の大臣を8ビットのドット絵としてアート化したNFTがラインナップされ、人気投票やユーザーの意見交換を行う場。原則としてDisrespect=ディスりではなく、Respectを込めた方向で、前向きかつ建設的な議論をしようと提案されています。今回の議事堂メタバースへの登場は同空間からクリプト大臣たちが“出張”してきたようなかたちです。

また、東京コインピックに設けられた“黄金の茶室”メタバース(Mariko氏・作)には、大臣つながりで豊臣秀吉(太政大臣)のNFTアートも登場。会場の雰囲気を盛り上げています。他にも会場には織田信長、徳川家康をはじめ、高橋是清や田中角栄といった過去の大臣をモチーフにしたNFTアートも掲出。主催者はこの空間から「未来の日本をリードしていく歴史に残る偉大な大臣が誕生することを期待しています」とコメントしています。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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