NFT取引200%増のAxie Infinity、LANDの90%がステーキング

ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」のゲーム内のNFTアイテムの週間取引額がステーキング需要の高まりによって、前週比で200%近く増加して話題となっています。

Axie Infinityは、ベトナムのゲーム開発企業Sky Mavisが2018年に発表した人気ブロックチェーンゲーム。「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」と呼ばれるコンセプトが話題になり、2022年4月時点で1日の参加ユーザー数が280万人を超えました。

ユーザーは、ゲーム内のモンスターAxieを育成・繁殖させ敵を倒したり、所有しているLAND(ゲーム内の土地)を売却することで、「SLP(Smooth Love Potion)」「AXS」というゲーム内通貨を獲得できます。SLPとAXSはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)と交換することで、日本円に換金することも可能です。

また、Axie(モンスター)とLAND(土地)はNFTとして生成されるため、マーケットプレイスで売却することもできます。最近では、LANDが高額で取引されるケースが相次ぎ、あらたな資産運用先としても注目を集めています。

データサイト「CryptoSlam」によると、Axie Infinityは過去1週間で138万ドル(記事執筆時のレートで約1億9千万円)相当のNFTが取引されており、前週比で200%近く増加したとのこと。特にLANDの取引が目立ち、16,000ドル(約220万円)の高値で落札されているものも複数確認されました。

Axie InfinityはLANDのステーキング(※)を2022年7月1日にスタートし、毎日11,000AXSの報酬が発生しています。記事執筆時点で、LAND発行量16,794個の90%がステーキングされています。

※対象の暗号資産を保有することで報酬を得られる仕組み。マイニング(採掘。暗号資産の仮想通貨を生成することで報酬が得られる仕組み)の代替え手段と言われている。

Axie Infinityの開発企業Sky Mavisの共同設立者であるJeff Zirlin氏は、NFTの週間取引額が前週比で200%近く増加したことについて、「過去24時間Axieの販売数は2,2000体となり、数週間前の7000体に対して3倍に拡大した」としたうえで、6月末のRoninブリッジの復旧に触れ、「プロジェクトの傷が癒えてきた」とコメントしています。

Axie Infinityは2022年3月、Axie用のブロックチェーン「Ronin Network」とイーサリアムをつなぐRoninブリッジのソフトウェアの秘密鍵が悪用されて、17万3,600ETH(当時のレートで約720億円)と2,550万USDC(31億円)がハッキングにより盗まれています。

ハッキングの手口は、ビジネスSNS「LinkedIn」を用いた偽の求人が利用されました。Sky Mavisのスタッフのもとに2022年初旬、LinkedIn経由で高額な仕事のオファーがあったものの、このオファーを行った会社は存在せず、オファーとして届いたPDFファイルにはスパイウェアが仕込まれており、攻撃者がネットワークに侵入。Ronin Network上の9つのソフトウェアのうち、4つが乗っ取られたというもの。

Axie InfinityはNFTの総取引額が約40億ドル(記事執筆時のレートで約5,500億円)を超えており、Bored Ape Yacht Club(BAYC)やCryptoPunksを抑えて市場で最大のNFTプロジェクトに成長しましたが、度々ハッキングの被害にあっているBAYCと同様、セキュリティの向上が課題です。

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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