T2WEB、NFTを物理的にグッズ化する新技術の特許取得

2023年10月20日

システム開発会社のT2WEBが、NFTを物理グッズとして具現化する新技術の特許取得を発表しました。保有NFTとグッズ用NFTを組み合わせることで、新たな合成NFTが生まれる技術や、NFTのデジタル画像をプリントしたグッズの郵送処理を実現する技術などが含まれているとのこと。

T2WEBは、「SmartContractで便利を身近に」をミッションに掲げ、ブロックチェーンアプリの企画・開発・運用事業などを展開するシステム開発会社です。NFTマーケットプレイスやジェネレーティブNFT、ブロックチェーンゲームの受託開発や、Web3好きが集まるDiscordコミュニティ「Yield Farming Lab」、東京・新宿にあるラウンジスペース「Crypto Lounge GOX」の運営も行っています。

今回発表されたNFTを物理グッズとして具現化する新技術の特許取得には、たとえば保有しているNFTとグッズ用のNFTを組み合わせることで、合成された新たなNFTが生まれる技術のほか、NFTのデジタル画像をプリントしたグッズの郵送処理を実現する技術などが含まれているということ。

T2WEBによると、RWA（※）のコンセプトを取り入れたこの新技術は、NFTが持つデジタルな価値をリアルな世界でも享受できるようにするもので、アート、ブランド、企業のプロモーションなど、多肢にわたる分野で活用できる可能性があるとしています。

※…Real World Assetの略で、現実の資産の価値や所有権に基づいてつくられたデジタルトークンのこと

同社によると、この新技術を取り入れることで、保有しているNFTを実際のグッズとして手に入れ、コレクションの価値を高めることができるようになるとのこと。また、アーティストやクリエイターは、NFTを作品販売だけでなく、グッズとしての提供もでき、収益の多角化を図ることが可能になります。

プロジェクトや企業においては、限定的なNFTグッズを提供することで、ブランドのプロモーションやマーケティング活動を強化することができるため、顧客とのつながりを深めることも狙えるのだそう。NFTの活用としての幅が広がっていきそうですね。

T2WEBは新技術の特許取得にあたり、「この技術は、デジタルアセットの新たな価値を創出するための一翼を担うものとして、業界内外からの高い期待が寄せられています。T2WEBは、この技術を駆使して、デジタルとリアル、そしてRWAとの融合を通じて、未来の資産管理や取引の新しい形を提案していくことを目指します」とコメント。

また、「この技術を核に、デジタルと物理の世界、そしてRWAとの融合を進めるプラットフォームの提供を目指します。さらに、アーティスト、ブランド、企業との連携を強化し、独自のNFTグッズの開発・提供を進めていく予定です。また、ユーザーエクスペリエンスの向上を図るため、グッズの製造・配送プロセスの最適化にも注力してまいります」と述べており、具体的な今後の方針を示しています。