空山基(そらやまはじめ)とは/STRAYM

空山基、ロボットの春画を描くハイパーリアリズムの巨匠【STRAYM】

ロボットというのは古くからある概念でありながら、現在もヒトの欲求を満たすべく、あらゆる分野あらゆるシーンに対応する万能の存在として、人類栄花の象徴として日々進化を続けています。

一般的にロボットは生活を豊かにする道具と捉えている人が多い中、空山はロボットに芸術と美を見出しました。

彼のアート作品は機械を生物的に美しく表現するもので、そのメカニカルでメタリックな質感を官能的に官能的に描いています。

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空山基

出典: https://fashionpost.jp/

空山は1947年に愛媛県で生まれ、中央美術学園デザイン科を卒業します。

1970年代になると、その卓越した写実力による人体と機械の美を追求した作品で『ハイパーリアリズムの巨匠』と呼ばれるようになり、国内外で伝説的な存在となります。

エロティシズムかつメカニカルな造形で女性を描いた『セクシーロボット』シリーズは、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与え、その名は世界中で有名になりました。

米国版『ペントハウス』誌での特集や1983年に出版した作品集では、ロボットを描く過程を詳しく図解し、それを世界中に拡散すると様々な国のアートスクールで教科書として扱われるようになりました。

その結果、空山基の作品の影響は日本のコマーシャルアートの枠を超え、ハリウッド映画から世界中のストリートアート、ファインアートまで多岐に渡るようになります。

1999年には『ソニー』が開発したエンターテイメントロボット『AIBO』のコンセプトデザインを手掛け、グッドデザイン賞グランプリ(通産省)、メディア芸術祭グランプリ(文化庁)を受賞しました。

2001年には初代『AIBO』がスミソニアン博物館と『MOMA』のパーマネントコレクションに収蔵されるなど、その作品は世界的な評価を獲得します。

その後は、世界的ロックバンド、エアロスミスの『Just Push Play』(2001)のアルバムカバーデザインを手掛けたことや『ディオール(DIOR)』や『ディズニー(DISNEY)』などのビッグブランドともコラボし、テスラ社のCEO『イーロン・マスク』などを顧客にもっています。

また、エアブラシを駆使した写実表現技法のゴッドファーザーとしても、世界中のクリエイターから尊敬を集めています。

作品について

RAFALE

出典:https://straym.com/ (ストレイム) ※画像の無断転載、使用禁止

SOVIET SEXY ROBOT

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【RAFALE・SOVIET SEXY ROBOT】

空山の描くロボット作品は、その造形において美を追求するという人間の根源的な衝動を体現していると同時に『人種の壁』『永遠の命』『テクノロジーと美の融合』といった現代社会の重要なテーマの数々を自然に含んでいます。

また、AIの高度化や機械工学の発展によりロボットと人類の共存が現実的なテーマとなっている現在、美しい女性のAIロボットへの感情移入を描いた2015 年発表の映画『Ex Machina』などとの関連性も語られています。

Sexy Robot Marilyn

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2016年に開催された空山の個展「女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。」の作品の内の一点。

この展示会では、マリリン・モンローの肖像をロボットとして描き起こした新作ペインティング10数点と、セクシーロボットを等身大、及び1/3スケールに造形化した新作の立体作品が公開されました。

本作品はマリリン・モンローの蠱惑的な魅力と、機械から感じるセクシーさとは対極にあるクールさが見事に融合し相反する情報が美しく調和し、保存された造形となっています。

展覧会のタイトルにもなっている「女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。」はマリリンが実際に発言した言葉です。

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