NFTマーケットプレイスのHEXA(ヘキサ)が提供していた「スポンサーNFT」の新規発行が全て中止となり、発行されていたすべてのNFTをHEXAが買取すると、同社の公式Twitterにて発表されました。今回の決定は、一部のスポンサーNFTへの所有者からの不満の声を受けてのものと思われます。
スポンサーNFTは、消費者・ユーザーが商品・サービスのNFTを購入してスポンサーになる事ができるサービスです。消費者がスポンサーNFTを所有することで、好きな商品・サービスを応援することができるのが特徴。
提供するHEXAは、クレジットカード決済でPCスマホから簡単にNFTを購入でき、仮想通貨やウォレットは一切不要で日本円でNFTの発行や売買ができるのが特徴のNFTマーケットプレイスです。これまでもNFT×リアルのスポンサーNFT、HEXAメタバースと連携した住民票NFTや広告枠NFTなど、日本初の様々なNFT発行スキームを実現しています。
スポンサーNFTは、飲食店やアーティスト、ラジオ番組など様々なジャンルの個人・団体が発行を行っていて、NFTを活用したあらたな資金調達の方法として、クラウドファンディングに代わる取り組みになる可能性を期待されていました。
しかし一部の購入者から「スポンサーNFT買ったが、その後一切報告ない」など、発行主に対して不満や返金を求める声が出ていました。
今回の発表は、これらのユーザーの声を受けてのことのようで、HAXAは「スポンサーNFTについてヘキサとして、厳格なルールを設けておりませんでした。そのことにより購入者様及び発行者様にご迷惑をおかけすることになったと考えております」「この度はヘキサのサービス運営の不備にて購入者様及びご発行者様にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。プラットフォームとして利用規約だけでなく今後ガイドラインや審査基準の拡充などにつとめてまいります」と述べており、今後はより厳格なルールで運用するとしています。
新規発行を全て中止となり、これまで発行された正規のスポンサーNFTについては希望があれば、2022年8月21日11:00時点の取得価格が手取りになる金額で全て買取するとしています。また、会員権付きNFTについてもプラットフォームとして、より厳格なルールと審査を設けるべきという判断として、一般向けリリースは無期限延期すると発表しています。
スポンサーNFTを発行していた徳島のカフェ「こはくの天使」のアカウントは今回の件について、「スポンサーNFTは『支援金』と引き換えに『資産』を貰うってことです。そうなると『資産』である限り、『価値』が絡んで来ます」「その『資産価値』に一番影響力があるのが『発行者』です。だから、発行者は所有者に見られ続けることになります。そして、それを覚悟しない限り、スポンサーNFTをやるべきではないです」と今回の一件を受けてコメントしています。
また福岡の古民家茶屋「黒門茶屋」は「参入後途中からスポンサーNFT自体のあり方やブランディング・方向性が、自分が考えていたものと少し乖離してしまった、という思いが芽生えてしまったのも。新規発行をやめていた」「一旦立ち止まってでも改善する決断されたHEXAさんの今回のアクションには基本的には賛成」などとスポンサーNFTに問題を感じていたと発言しています。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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