賃貸仲介手数料を低減する不動産賃貸の会員権NFT「サクラノスマイ(Sakura no Sumai)」の販売が、NFT賃貸物件を借りる際に悩みのひとつである仲介手数料。仲介業者によって金額も様々で、仲介手数料の安さを売りにする会社も多くある中、その金額が低減される不動産賃貸の会員権NFT「サクラノスマイ(Sakura no Sumai)」が、NFTマーケットプレイス「LINE NFT」にて販売開始となりました。
今回発表されたサクラノスマイは、不動産賃貸の会員権NFTサービスです。アプリマーケティングなどの広告事業を展開する凸(デコ)社と不動産サービスを提供するa-space社による取り組みで、保有者は取り扱い店舗でNFTを提示すると、該当物件の仲介手数料を税別0.5か月分に低減できます。
販売されるLINE NFTは、LINEによるNFTの購入および取り引きが可能なNFTマーケットプレイスです。2022年4月のサービス開始以来、キャラクターやアニメ、スポーツ、アーティストなど幅広いジャンルのNFTを約13万点販売しています。購入したNFTは、「LINE BITMAX Wallet」に保管でき、LINEに登録した友だちと交換することも可能な点が特徴です。
「サクラノスマイ」のの保有者は、何度でもNFTを利用して仲介手数料を低減でき、利用後はLINE NFTにて二次流通も可能です。
記事執筆時点での取り扱い店舗は、渋谷の「ナビエス渋谷店」と池袋の「a-space」で、東京・埼玉・千葉・神奈川の物件で利用可能となっています。
サクラノスマイの第1弾では、1点税込1,000円で計50点を販売。NFTを購入するには、LINE Payによる日本円決済と、LINE独自の暗号資産(仮想通貨)LINKによる決済の2つの方法があります。
さらにNFTの利用条件として、物件の内見は3件までとなっており、4件目以降は1件につき3,000円の代金が発生します。NFT利用後の仲介手数料が3万円以下になる場合は、仲介手数料を税別3万円にするとのこと。
なお、NFTマーケットプレイスOpenSeaでも販売がおこなわれ、こちらはイーサリアム(ETH)での購入で、販売数は300点です。
サクラノスマイ
https://www.sakuranosumai.com
NFTを活用したリゾート会員権プラットフォーム「neut」
不動産に関する会員権NFTの活用事例では、IT企業のPictors & Companyがリリースしたホテルや別荘を共同保有できるデジタル会員権を探したり、買うことができるプラットホーム「neut(ニュート)」の例があります。会員権データはブロックチェーン上に記録されるため、保有者はNFTとして譲渡や売買ができます。
デジタル会員権の保有者には、対象施設を優先的に利用できるチケットが毎年付与されます。チケットを利用すれば祝日など予約が取りづらい日程でも優先的に宿泊したり、会員ならではの優待サービスが受けられます。
チケットはデジタル会員権の保有者だけでなく、家族や友人に譲渡または販売することで、第三者が利用することも可能です。
第1弾では、伊豆の一棟貸切ホテルPLAYLIVING IZUのデジタル会員権を販売。毎年1泊分のチケットを受け取ることができ、有効期間は20年間となっています。価格は50万円で、今年の春に販売開始を予定しています。
NFTといえばメタバース上の土地売買が活発化していますが、リアル不動産でも同様にNFTの活用が加速していくのかもしれません。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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