集英社は、マンガアート販売の新事業「集英社マンガアートヘリテージ」にて、尾田栄一郎氏の作品「ONE PIECE」の活版印刷作品の販売を発表しました。今回の販売ではNFT証明書発行をして来歴を永続的に記録しているのが特徴です。
「集英社マンガアートヘリテージ」は集英社が“マンガを、受け継がれていくべきアートに”というヴィジョンのもと、今年3月にスタートさせたマンガアート販売の新事業です。このたび販売されるのは、人気マンガの「ONE PIECE」連載1000話・コミックス100巻発売を記念した活版印刷作品「The Press」で計10点の販売が行われます。
印刷されるのは1000話のなかからセレクトされた名シーン。印刷には1960年代製のハイデルベルク大型活版印刷機をつかい、用紙はドイツの老舗製紙会社GMUND社のコットン100%のファインペーパー「グムンド・コットン マックスホワイト」を使用。
集英社によると「強い圧力をかけて刷られることで印刷面が凹む、独特の表情。活版印刷に特化してその表現が進化してきた、マンガの歴史に敬意を表すシリーズ」とのこと。1000話の最終見開きを作品化したプリントには、この話が掲載された「週刊少年ジャンプ」を実際に印刷した樹脂板がセットにされます。
各作品は16〜20枚に限定し、その価値を保証し、次の世代へと引き継いでいくために、スタートバーン株式会社のブロックチェーンNFT証明書発行サービスを採用。販売後の来歴を永続的に記録していくとのことです。二次流通にも活用できることから、マンガアートの価値が永続的に受け継がれていくことになります。
今回は活版印刷機をつかった昔ながらの印刷による作品のため、販売される各作品は1枚1枚微妙に変化が起きる可能性があります。集英社によると「非常に原初的な印刷方式のため、プリントごとに微妙な差異が発生し、一部、細かくインキが飛ぶこともある」「コットン100%の用紙は、綿花を用いることから、細かな黒い種の部分を完全には除去できず、小さな黒点が混じることもある」「薬品で脱色した真っ白な紙に均質な印刷を行うことは容易いが、プリントごとに異ならざるを得ないこうしたバラつきも、作品のユニーク性の一部と我々は考えている」とのことで、NFTと紐付けることでアナログな微妙な違いが今後どういった価値につながっていくかにも注目したいところです。抽選販売申込受付期間は10月3日まで。
「ONE PIECE / The Press」特設ページ
https://mangaart.jp/ja/exhibitions/one-piece-04sa
画像:(c)2021, Eiichiro Oda /Shueisha Inc. All rights reserved.
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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