NIKEがStockXを提訴「スニーカーNFTの商標権侵害」

ナイキ(NIKE)がリセールスニーカーのオンラインマーケットプレイスであるストックエックス(StockX)に対し、商標権侵害を理由に損害賠償を求めて提訴したことがわかりました。

提訴のきっかけになったのは、ストックエックスが今年1月にローンチしたプロジェクト「ヴォルトNFT(Vault NFT)」。同プロジェクトは人気スニーカーをNFT化したもので、購入者はNFTを実物のスニーカーに交換できるというもの。

ヴォルト NFTのなかにはナイキのスニーカーも含まれており、ナイキは「ストックエックスは許可なくナイキの商標を使用したNFTを発行している」「ナイキが発行者ではないナイキのNFTが発行されている」と主張。ストックエックスのスポークスパーソンは、「法的問題にはコメントしない」という声明を発表しています。

ナイキによると、ストックエックスは2021年度版「ダンク ロー(Dunk Low)」のレトロホワイト/ブラックのヴォルトNFTを平均809ドル(約9万3,000円)で取引。[大川1] 実物の販売価格は、ナイキのECサイトで定価100ドル(約1万1,500円)となっています。

裁判所に提出された50ページもの書面には、ナイキは「同社プロダクトを用いたヴォルトNFTを承認していない」とし、「これらの認可されていない商品は消費者を混乱させ、消費者とナイキの間に誤った関係性を持たせ、ナイキの商標を希薄にする可能性がある」とつづられているとのこと。

ヴォルトNFTでは現在までに500を超えるナイキのスニーカーを用いたNFTが販売され、ナイキは自社のスニーカーを利用したすべての販売及びマーケティングの停止とブランドが被った金銭的損害の支払いを要求しています。

ナイキは昨年12月、ファッションやスニーカー分野のNFTを多く扱うスタートアップ企業アーティファクト(RTFKT)を買収。今年2月にはアーティファクトと共同で複数のバーチャル商品を発表する予定でした。

ナイキがストックエックスを提訴した背景には、商標権侵害だけでなく、今後デジタル領域への進出を強めるにあたり、ヴォルトNFTで取引されているナイキのスニーカーNFTが弊害になるという考えもあるのかもしれません。

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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