テクノロジー企業のアルが、時間の経過とともに成長していくNFTプロジェクト「marimo」をリリース。発売から約7分で1万点が完売したと発表しました。
アルは「クリエイティブ活動が加速する世界が実現すること」を目指してサービスの開発・運営をしているテクノロジー企業です。
marimoは、マリモの成長を楽しみながら値動きを気にすることなく、初心者が気軽にNFTに参入できることを目標にリリースされたプロジェクトです。
marimoは15時間ごとに0.01mm成長し、500円玉程度のサイズが1年かけてオリンピックメダルほどのサイズに成長するそう。1日で1%ずつ水の透明度が失われるため、成長がストップする透明度ゼロになる前に、水の交換が必要になります。
水の交換には、ガス代と呼ばれるNFTの取引時などに発生する手数料が必要です。ガス代はネットワークの状況に応じて変化する仕組みになっています。また、marimoのTwitterにコミュニティが設置されており、水の交換を希望する世話人を募り、共同で成長を見守ることも可能です。
アルの発表によると、marimoは9月8日に1点0.01ETH(当時のレートで約2,300円)、1万点が販売され、約7分で完売しました。モチーフとなっているマリモは生育環境が限られ、特別天然記念物に指定されていることから、NFTの一次販売における収益の10%である233万7,430円を、地球環境保護団体に寄付するとのこと。
長期的な保有が価値になるNFTで初心者参入のきっかけに
時間の経過とともに変化するNFTの事例としては、千葉県千葉市にある検見川神社(けみがわじんじゃ)が古事記projectと共同で発売した「お守りNFT」の例があります。
お守りNFTには「Burn(バーン)」というユニークな機能がついています。Burnとは、NFTの消滅を意味する言葉です。一般的なお守りは1年でご利益が切れるとされ、1年経過する際に神社に返納し、お焚き上げとなります。初詣などで購入したお守りは、翌年の初詣で返納して、新しくするのが一般的です。
お守りNFTでは、こうしたお守りの慣習をデジタルで再現。お焚き上げではなく、1年が経過すると自動的にBurnされます。ただBurnされるのではなく、Burn後は、お守りNFTが新しいNFTに変化し、楽しめる仕組みです。
成長と変化の違いはありますが、marimoとお守りNFTに共通しているのは、値動きをチェックして転売するよりも、長期的に保有することが価値になっている点です。売買による収益や投資目的の保有が話題になりがちなNFTですが、初心者にとっては購入のハードルが高く、手を出せないのが現状です。marimoのように低価格かつ保有することに価値のあるNFTは、初心者でも気軽に参入できるきっかけになるかもしれません。
marimo
https://marimo.life/
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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