FIREとは 早期リタイアの為に必要な投資と資金

FIREとは【Financial Independence,(and) Retire Early】文字通り経済的自立による早期リタイアの事です。

米国をムーブメントの発祥とし、30代で会社を離れる人も増えてきました。そしてその火は海を渡り今度は日本でも話題になります。

「早期リタイアと聞いたが何のことかわからない」

「資産形成ってお金持ちがする事でしょ?一般人には関係ない」

などと言う人も居ますが、ネット証券の普及により現代人は以前よりも簡単に投資に触れる機会を得ました。

また、投資に関する知識を発信する媒体やYoutuber、も増えその再現性や内容も常に議論されています。

SNSやメルマガ、ネット内の教室などで教えている人も居ます。

そういった昨今の事情により、現在は早期リタイアを目指せる環境が整ったという事でFIREが注目を集まる事になりました。

目次

早期退職と労働

FIREは経済的に会社等に依存せず、自身で形成した資産を運用て自立をしていく事を言います。

日本では昭和から終身雇用が叫ばれ、60歳で定年とされていました。しかし、現在の労働者は70歳まで働く可能性が示唆されています。

そんな中『誰でもできる早期の半引退方法』として注目を集めたのがFIREです。

FIREがこれほどまでに一気に注目を集めた理由には米国を発とする翻訳書籍の浸透。日本語系情報発信Youtuberの台頭などがあります。

基本的なFIREの理念は簡単に言うと下記の3つです。

  • 支出を最小化し、残りを投資に回す
  • 所得を増やし、投資に回せる金額を増やす
  • 捻出した投資元本をリスクが低くリターンの高い処に分散投資をする

この様になるべくお金を投資に運用することにより資産を増やしていき、最終的に必要額まで達成したらセミリタイアを目指そうというものです。

投資を活用するには明確に理由があります。

それは『福利』による資産の増加効果です。

例えば100万円の投資元本を福利5%で運用し続けていったとします。

1年目は105万円になり、これを再度投資に注ぎます。

2年目はこれにより110万2500円になります。

3年目は115万7625円に……という風に、利回りが高ければ少しずつ投資元本が増えていきます。

当然この計算は手数料等を計算していませんし、色々な変動リスクにも目を瞑った計算です。

しかし、早期に投資を行う事により資産が増えていく可能性は非常に高く目標額に近づくことも可能になっていくのです。

FIREは労働環境からの早期リタイアではありますが、巨額の資産を既に獲得した人がや方法ではなく、コツコツと資産形成をしていく計画的で堅実な方針なのです。

25倍の指標

FIREでは1つの考えとして『年間の支出の25倍を貯められたらリタイアする』という指標があります。

日本人の年間平均支出は約300万と言われる事もあり、この数値をそのまま当てはめると25倍の7500万円を貯めることができれば、早期リタイアも可能になるというものです。

また、同じような試算に『4%ルール』というのがあります。

これは生活支出を総資産の4%に抑えることで、早期リタイアができるという考え方です。

さて、ではこの総資産の7500万円は何処に使うのでしょうか?

当然この7500万円は寝かせるお金ではなく、全額投資に使われているという前提があります。

つまり、投資の運用利回りが年間4%程度あるのを前提として、元本が増えず減らずといった状態を維持し4%の利回りのみで生活を送っていく考えなのです。

この4%という数字が出てくる根拠として、米国のS&Pという市場では、毎年の成長率が7%ありそこからインフレ率3%を差し引いた数値4%が投資をした時に得られるリターンだろうという事を土台としています。

日本でもこの考え方が浸透しており、投資は米国の投資信託へ長期積み立てが正解。

というのが1つの結論になっています。

25倍ルールも4%ルールも視点の立ち位置は少し違いますが、両方とも同じ試算結果だというのが面白いですよね。

投資元本をしっかり夭死して、成長する市場に投資を分散して行う事でこの『4%』『25倍』という数字がしっかりと意味の根付いた物になっていきます。

経済は必ず成長する

経済に興味のな人でも、世界通貨危機やリーマンショックなどの単語は耳にしたことがあるでしょう。

心配性な人は特に「株や証券なんて実体が無いし上がるかどうかもわからない。だから投資はギャンブルだ」と決めつけています。

しかし、どんなに大暴落があろうと、どんな危機があろうと経済は必ず復調します。

それは経済が根本的には『人口』によって支えられている数字だからです。

人が増えれば労働力が増えます。

労働力が増えれば生産性が増えます。

生産性が増えた世の中は新しいコンテンツ(仕事)を生み出します。

そこに新しいサービスが生まれ、新しい需要が生まれます。

この様に、ドンドンと人の輪が仕事として広がり、それが結果的に経済的なやり取りとなっていくのです。

景気が良い状態というのはお金が上手く回っている状態を指しますので、人々が仕事をし適正な娯楽や衣服や不動産などの消費行動にお金を使えば、それだけ経済が上手く循環するのです。

これらの循環を支えているのは結局『人口』という結論になります。

人が増えればそれで経済は発展する可能性を常に秘めているのです。

この根本的な数字の力があり、どんな経済危機も人類は乗り越えてきたのです。

個別株の暴落や倒産。暗号資産の強制ロスカットなど、個別には下がる案件もありますが人類が増え続ける以上は、根本的な経済も成長し続けるのです。

成長経済に乗っかって投資を行い、投資元本をコントロールして増やしながら一定のラインまで来たらFIREする。というのが現在広まっている考え方となります。

早期リタイアをする為に

では、早期のリタイアをする為のポイントをおさらいしましょう。

  • 支出を抑え所得から投資に回せる金額を増やす
  • 自身の年間支出を計算し25倍の元本創出を目指す
  • 低リスクで確実にリターンのある投資先へ分散し粘り強く投資をする

まず仕事を完全にやめるのが目的ではなく、安全に確実に、そして現実的に資産を増やしていくことを目的としましょう。

そして、投資を開始してから実は2年以内にやめてしまう人が多いというデータもあります。

これは福利の力を利用しても数年では目に見えてお金は増えないのに、銀行への貯蓄額は増えていかないから、そして一時的な大暴落などで投資元本自体が目に見えて目減りしてしまう事に起因しています。

特に個別株投資だとこの傾向が強く、せっかく「やるぞ!」と決めて投資を初めても投資先の会社の業績が悪くなると早期撤退せざるをえなくなってしまいます。

これでは、FIREを目指すどころか手持ちの資金を溶かすだけになってしまいます。

一番重要なのは、恐慌が来ようが、特定のウィルス蔓延による世界的ショックが来ようが、投資信託の様な分散型の投資に淡々と積み立てを行うことです。

自身の目標額の達成までのシミュレートを行い、投資先をしっかり見極めて淡々と投資の勉強と積み立てを行っていくことが、最短の道となります。

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いまをアルク編集部
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