CFD取引とは? 差金決済取引の考え方をこれから始める人にもわかりやすく解説

昨今ではネット上で証券取引を行う方法が増えたため、証券取引への参加そのものへの敷居が非常に下がっています。

株式、暗号資産、FX様々な商品とそれに付随する取引形態がありますが、その中でも現在注目されているのは【CFD】という取引手法です。

CFDという言葉に関しては、株やFXなどの取り引きをすでにやっている方なら聞いたことがあるでしょう。

本記事では『CFDとは何か?』について基礎的な知識とCFD取引の魅力、リスクなどをご説明していきます。

国内ではまだまだ聞きなれない言葉ですが海外取引では金融市場の30%程度を占めており、今後日本市場でも拡大していくことが予想されます。

目次

CFD -差金決済取引- とは

CFDとは『Contract for Difference』の略。日本語では『差金決済取引』のことです。

差金決済とは読んで字の如く、取引前と取引結果の差額のみをやり取りする決済方法です。

なんらかの取引において利益が出たら、その利益分だけを受け取り、損失が出た場合はその損失分だけを支払います。

現物=つまり現金と株などの対象を介した取引を行わず、証拠金を担保として注文のみによって取引を成立させます。

そして定めた取引期間に対して決済を行い、建てた状況から利益になったのか損失になったのかを判断するというものです。

現金を使わない取引と聞くと、信用取引を行ったことが無い人にはピンとこないかも知れませんが、現金を介する工程が減っただけで本質的なことは変わりません。ポジションを持ち→決済をする。これだけです。

証拠金

CFDの様な信用取引の口座には、取引する商品ごとに指定の最低証拠金を入金しておく必要があります。

この最低金額が口座に用意できていないと取引を始めること自体ができません。

取引期間中に含み損を抱えて証拠金が足りなくなると「口座内の証拠金がどれどれくらい足りないから、強制決済されたくないからいついつまでに口座に証拠金を追加してくれ」といった内容の指示が届きます。

いわゆる追証(おいしょう)です。

この証拠金追加が間に合わないと含み損のまま強制的に決済される状態(強制ロスカット)に陥ります。

レバレッジ

証拠金を使った信用取引では現物取引と違ってレバレッジを利かせることが可能です。

レバレッジとは現在の証拠金の〇倍、もしくは××倍といった数字を持ったものとして行う取引のことです。

例えば証拠金が10万の時に、さらにレバレッジも10倍の取引を行う場合、最大の100万円分までの取引を指定することが可能です。

このルールを利用すると少額の資金からでも大口の取引ができる為、利益を大きく取りやすくなります。

当然デメリットとして、証拠金以上の大金を失うリスクを孕んでおり、一概にプラス要素だけのルールとは言えません。

FXでは過去にレバレッジを利かせすぎて巨額の負債を抱える人が表れたため、国内では規制が厳しくなっています。

国内の規制は強まりましたが、海外のFX口座においてはレバレッジの規制が日本よりも緩く、より大きな額をはることができます。

FXとCFD 

流行りの【FX(外国為替証拠金取引)】も差金決済の概念を取り入れた取引方法です。

基本的にはFXは為替つまり通過への投資。

CFDは株や資源などへの投資という違いがあります。

通常の株取引に銘柄がある様に、FXにも通貨ペアと呼ばれる銘柄の様なものがあります。

  • 米ドルー日本円
  • 豪ドルー日本円

この様に、FXとCFDでは取り扱っている商品自体が違うと定義できます。

しかし、広義ではCFDという取引手法の中にFXという取引方法があるという風に言い換えることもできます。

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いまをアルク編集部
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