ポケモンカードをNFT化。マーケットプレイス「Countyard」

ポケモンカードなどの実在するコレクションアイテムをNFT化し取引可能なマーケットプレイス「Courtyard」がリリースされました。

ポケモンカードは、任天堂の人気ゲームシリーズ『ポケットモンスター』を題材にしたトレーディングカードゲームです。ポケットモンスターの収集・対戦・交換などの要素を取り込んだ商品として企画され、1996年10月20日に「ポケットモンスターカードゲーム」の名称で第1弾が発売されました。

同カードは、発売から22年が経過した2018年頃から世界的なブームが起こり、コロナ禍以降は収集だけでなく、投資対象としての側面が強まっています。特に、美少女のキャラクターカードや黎明期に発行されたレアカードの価格が急騰する現象が見られており、中には数百万円や、億単位もの値段がついたものまで存在します。

一方で、2022年末から偽造カードが出回り、主にインターネット上の売買で詐欺やカードのすり替えなどの被害が増加。取引の安全性が保たれていないという課題があります。この課題を解決するためにリリースされたのが、Courtyardです。

Courtyardは、ポケモンカードをはじめとするコレクションアイテムをポリゴン(Polygon)ブロックチェーンでNFT化し、取引できるようにするマーケットプレイスです。コレクションアイテムは専門機関による真贋鑑定を受け、アメリカの警備輸送会社「Brink’s」が安全に管理します。この仕組みにより、コレクションアイテムの保有者は正規品であることを確認したうえでNFT化できるとのこと。

また、Courtyardで展開されるNFTは、暗号資産やクレジットカード、デビットカードで購入することができ、同プラットフォーム内の取引であれば、2024年までガス代と呼ばれる手数料は発生しません。さらにOpenseaなどの外部マーケットプレイスで売買することも可能です。

コレクションアイテムは保有したままでNFTの売買が可能で、取引されるたびにNFTの発行者は売上の1%を獲得することができます。

現在、Courtyardではポケモンカードのほか、遊戯王カードやスポーツカードのNFTが展開されており、今後はさまざまなコレクションアイテムに対応する予定だそうです。

Courtyardはリリースにあたり、「ユーザーにとっての透明性、流動性、そして新しい形式の所有権が拡大される」とコメント。今後は機能拡張が行われる予定で、「コミュニティからの意見に耳を傾けながらコレクターに力を与える新しい方法を模索していく」と意気込みを示しています。

TCGに限らず、プレミアム価格がつくスニーカーや切手、コインなどのコレクションアイテムは、偽造品の流通が度々問題になっています。Courtyardの登場が、そうした問題を解決するひとつの手段になるかもしれません。

Courtyard
https://courtyard.io/

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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