バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数としてギネスにも認定された、世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット 2022 WINTER」(以下、Vket)が3日より開催されています。豪華かつ多彩な顔ぶれの出展企業・団体が、メタバース上に構築されたパリ、大阪、名古屋それぞれの空間で、エンタメやサービス、イベントなどを展開しています。開催は18日まで。
Vketは、メタバースに関する様々な事業を手掛けるHIKKYが2018年から開催しているイベント。メタバースの会場内で、3Dアイテムやリアル商品(洋服、PC、飲食物など)の売買ができます。
初開催から通算9回目の実施となる今回のVketは「Next Journey」がテーマ。公式Webサイトでは、今まで絵空事だったようなことが現実になるメタバースの世界の魅力を語りつつ「私たちは、瞬きするだけで、情報だけでなく、空間そのものを旅できるようになるでしょう」「旅立とう、次の時代へ」とメッセージを投げかけています。
回を重ねるごとにスケールも拡大し、世界中から集まる来場者は100万人超。それぞれが、出展を見る・体験する、キャンペーンやイベントに参加する、他のユーザーと交流する……と思い思いに楽しめるのが魅力ですが、それを支えるのが圧倒的な出展の数とラインナップです。
JR東海、ソニー、ディズニープラス、ヤマハ、テレビ朝日など、そうそうたる顔ぶれで、出展総数も前回よりさらに増加。今回は環境省が省庁として初出展したことも話題になっています。
もちろん常連組も趣向を凝らしており、例えばセレクトショップ・衣料ブランドのBEAMSは、5回目となる今回の出展でも豊富なコンテンツで新たな楽しみを提供しています。
BEAMSは、1976年に原宿に1号店をオープンして以来、ファッションアイテムや雑貨などを世界中から輸入しライフスタイルを提案するセレクトショップの先駆的存在。ファンの年齢層も幅広いのが特徴で、近年はメタバース事業にも力を入れています。
今回、同社は名古屋会場に出店。バーチャル空間でもファッションを楽しめるよう、アバター用衣装を11タイプ揃えてVket内の店舗で販売しました。
他にも、メタバースとリアル空間を股にかけるダンスボーカルグループ「学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)」のメンバーたちが共同生活をしている部屋を再現したバーチャルルームの設置や、期間限定グッズの販売、メンバーとファンとの交流会の開催などコンテンツも多彩。店舗2階では、ホームセンターのカインズとコラボしたゲームも用意され、来場者を楽しませています。
さらに、Vketの開催期間と並行して、渋谷区のBEAMS HARAJUKU店内にバーチャル接客拠点を置き、スタッフによるバーチャル接客を実施。この実店舗3階には期間限定で「お客様バーチャル体験」コーナーも設置し、誰もがバーチャルショップを体験できる場を提供しています。
毎回盛り上がりを見せるVketですが、ギークの集まりにならないようオープンな雰囲気づくりにも力を入れており、イベント自体がVR機材などを使わなくてもクラウド(Vket Cloud)でスマホやPCのブラウザからジョインできる仕様。「メタバースに興味はあるけれど…」と二の足を踏んでいたユーザーには、気軽に体験できる絶好の機会となるかもしれません。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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