LINE NEXT、グローバルNFTプラットフォーム「DOSI」β版リリース

LINE NEXTが、9ヵ国語に対応したLINEのグローバルNFTプラットフォーム「DOSI(ドシ)」のベータ版を世界180か国・地域で提供開始しました。なお今回のリリースには日本が含まれていません。

DOSIは、LINEのグループ会社であるLINE NEXTが運営するグローバルNFTプラットフォームです。8月には企業やコンテンツホルダーがNFTの販売やコミュニティーの構築、会員制プログラムの提供が可能なブランドストア「DOSI Store」を公開するとともに、5つのNFTプロジェクトが発表されていました。

DOSIでは主に4つのサービスを展開。「DOSI Store」のほか、決済・取引サービスだけでなくユーザーが「DOSI」のエコシステム上でさまざまなNFT体験やソーシャル機能を利用できる「DOSI」の専用ウォレット「DOSI Wallet」、エンターテインメントやゲームなど、さまざまなジャンルのコンテンツに特化した「カスタマイズサービス」、「DOSI」のエコシステムへの貢献レベルにあわせて、さまざまな特典を提供するNFT基盤の会員制プログラム「DOSI Citizen(ドシ・シチズン)」といったサービスが展開されます。

なおDOSIは、韓国語の“都市”が語源で、「全世界の企業やクリエイター、ファンダム(ファンの集団)が仮想空間における経済圏を新たな“都市”のように作り上げていく」という意味を持っているとのこと。

当初は日本も最初のリリース国に含まれると見られていましたが、今回のリリースでは日本は外れてしまったようです。ただし今後日本でのリリースはおこなわれるとのことで、提供開始時期は決まり次第お知らせするとしています。

今回のベータ版ローンチに先だって8月には、ティザーサイトで「DOSI Wallet」の会員登録ユーザーを対象に「DOSI Citizen」NFTをプレゼントするイベントが行われていますが、イベント期間に「DOSI Wallet」の事前登録ユーザーが5万人を突破し、当選者約3万人へのNFT配布を実現するなど高い関心が寄せられています。

「DOSI Store」ではDOSI初のNFTとして、グローバル規模で高い人気を誇るwebtoon作品「地獄が呼んでいる」の世界観を詰め込んだNFTコレクションの販売もベータ版提供とともにかいし。全4,444個のNFTコレクションを全3回に分けて販売されるとのことで、ユーザーはNFTによってそれぞれデザインが異なるユニークなNFTをランダムで購入することが可能となっています。

また、アーティストのパフォーマンスからお気に入りの瞬間を「クリスタル」に収めることでファンが継続的に楽しむことが可能なNFTサービス「NOW. Drops」では、9月5日に、韓国の芸能事務所「JYPエンターテインメント」の新人アイドルグループ「NMIXX(エンミックス)」のNFT無料配布イベントを実施し、9月中旬にファンダムに特化したカスタマイズサービス「AVA(エイバ)」においてNFT販売を開始する予定としています。

そのほか、CJ ENMのインフルエンサービジネスグループ「DIA TV」、SNS総フォロワー数390万人を誇るバーチャルK-POPアーティスト「APOKI」が順次販売を開始する予定です。さらに、今後展開予定のLINEのメタバースにおいて利用が可能なアバター「AlphaCrewz(アルファ・クルーズ)」も販売に向け準備を進めています。

LINE NEXTのCEOである高 永受(コ・ヨンス)氏は「誰でも簡単に自分が好きなコンテンツのNFTをわずか数分で購入することが可能になりました。『DOSI』を通じて、NFTとユーザーを繋げるゲートウェイを提供し、“Web3”を拡大していきます」とコメントしています。

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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