NFT活用で紹介報酬分配。Web3特化マッチング「WAVEE」β版開始

2023年7月3日

HRテック・プラットフォーム事業を手がけるエッグフォワードが、仕事マッチングが行えるWeb3プラットフォーム「WAVEE」のベータ版をリリースしました。企業から支払われる紹介報酬が、NFTを活用してプラットフォームに招待した招待者に支払われる点が特徴です。

エッグフォワードは、「いまだない価値（Egg）を創り出し、人が本来持つ可能性（Egg）を実現しあう世界をつくる」をミッションに、組織・人材コンサルティングおよびHRテック・プラットフォーム事業を手がける企業。

経営者が経営に集中し、組織が自律自走するための組織人材開発サービス「社長の右腕」や、転職エージェントと求職者のマッチングプラットフォーム「みんなのエージェント」などを運営しています。

今回ベータ版がリリースされたWAVEEは、仕事マッチングが行えるWeb3プラットフォームです。個人またはコミュニティ、エージェントなどが人や仕事をプラットフォームに呼び込みやすくなる仕組みで、転職意向に関係なく、周囲の友人・知人を気軽に招待しやすい設計なのが特徴です。

具体的には、友人・知人をWAVEEに招待すると、招待された側（被招待者）に関するNFTが、招待主・被招待者の双方に付与されます。そして、被招待者が仕事とマッチングすると、通常、企業からプラットフォームのみに支払われる紹介報酬が、NFTの保有者（招待主・被招待者）に対して分配されます。NFT保有による報酬は、ステーブルコインや法定通貨で得られるとのこと。

またWAVEEでは、招待した相手が1度仕事とマッチングしたときだけでなく、2度目、3度目、4度目と、仕事を得た際に生じる紹介報酬の分配権利をNFTの保有者が得られます。転職に限らず、副業やフリーランス案件の受託など全て対象で、仕事の種類に限定はありません。

さらに、ネットワーク効果を高める仕組みとして「招待した相手と招待した相手」が仕事とマッチングした際にも、元の招待主に一定のインセンティブが付与されます。これにより、知人のつながりが多いハブとなる人がより招待されやすくなります。

なお、同一人材を複数人が招待しようとするケースが発生した際は、先に招待した人にNFTが付与されます。この結果として早期参加のメリットが大きくなり、アーリーアダプターなど初期ユーザの参加を促進させる狙いがあるそうです。

WAVEEは事業者連携の第一弾として、国内のWeb3コミュニティ「KudasaiJP」との提携も発表しています。

KudasaiJPがマーケティング支援する国内・海外Web3企業の採用を加速させるため、各種募集案件をWAVEEに掲載。これにより、KudasaiJPがWeb3企業の組織・事業拡大を促し、WAVEEのWeb3人材にも仕事の機会を提供していくとしています。

エッグフォワードはWAVEEのベータ版リリースにあたり、「より分散的に、各役割に適した人がその役割のみ担えば良い仕組みを提供することによって、人材紹介・仕事マッチング業界をより効率化し、直接的に従来より低コストで最適な人材が獲得できる場を構築していきます」としたうえで、「最適なマッチングを通じて、より生産性を高めることで、国内のGDP向上に寄与し、給与水準の向上にも寄与したいと考えております」とコメント。Web3を活用した人材マッチングプラットフォームが普及するのか注目です。

WAVEE
https://wavee.world/