レコチョク、音楽NFTの二次流通で「SBI Web3ウォレット」採用

音楽配信サービス事業などを展開するレコチョクが、自社基盤を使って発行・販売するNFTの二次販売において、SBI VC トレードの「SBI Web3ウォレット」を採用したことを発表しました。これにより、レコチョクが販売をサポートするNFTつきの音楽(以下、音楽NFT)のユーザー間取引(二次流通)は、SBINFTが運営する「SBINFTMarket」など国内に限定され、円滑な著作権処理ができるとのこと。

レコチョクは2021年、レコード会社など音楽コンテンツ保有者がオンラインストアを開設し、デジタルコンテンツを販売できるワンストップECソリューション「murket(ミューケット)」を立ち上げ、2022年1月に自社基盤を使用したNFT販売機能をリリース。これまで200種類のNFT販売をサポートしています。

同年9月には、権利者が二次流通を希望したNFTのみマーケットプレイスでの売買を可能にしましたが、音楽NFTの二次流通は著作権処理が課題になり、販売することができませんでした。

今回レコチョク、SBI VCトレード、SBINFT3社の連携により、権利者が希望した音楽NFTは、NFT発行元である事業者(原盤権利者)やクリエイターへのロイヤリティ支払いおよび各管理団体への著作権使用料の支払いを、日本国内限定で対応する仕組みを構築したとのこと。

ユーザーは著作権使用料の支払いを前提に、審査承認済みのアーティストが作るNFTだけを取り扱うパブリックチェーン型NFTマーケットプレイス「SBINFT Market」内で売買することが可能になります。なお、murketで販売した音楽NFTの二次流通は、現時点ではSBINFT Marketのみの対応になっています。

さらに、SBINFT Marketでの取引で採用したSBI Web3ウォレットは、暗号資産(仮想通貨)を自動で日本円に変換する機能があり、NFTを売買する際に法定通貨での決済が可能になりました。ユーザーは暗号資産を保有していなくてもNFTの売買ができるため、より手軽にNFT取引が行えるようになったそうです。

これまでレコチョクは、音楽NFTの販売および二次流通における音楽著作権管理団体への報告・処理、権利者への分配をスムーズに行うため、SBINFTと戦略的パートナーシップ契約を締結し、音楽NFTの二次流通先をSBINFT Marketを含む国内に限定する機能の共同開発や、著作権報告に関する調整などを進めていました。

今回の3社の連携により、アーティストはNFTを使って音楽をファンに届けるだけでなく、希望した音楽NFTの二次流通を通して著作権の支払いを受けることができるようになります。またユーザーも、権利者の著作権侵害を心配することなく、安心して音楽NFTの売買ができるようになるため、国内NFT市場において音楽NFTの取り扱いの活発化が期待されます。

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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